脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041090220

作品紹介・あらすじ

横浜の山下埠頭で爆破事件が起きた。捜査本部に召集された神奈川県警の心理職特別捜査官の真田夏希は、「カジノ」誘致に反対するという犯行声明に奇妙な違和感を感じていた──。書き下ろし警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 神奈川県警科捜研の真田夏希は、婚活パーティーの船から港の岸壁の爆発を目撃する。それは、カジノ誘致に反対するテロ事件の始まりだった。この後、爆発事件は続き、誘拐事件も起こる。捜査本部では、事件に対する意見でバリバリの女性警部補と対立することなる。夏希と他の刑事たちとのやり取りの面白さが、このシリーズの眼目だろうな。事件自体は意外な結末を迎えるのだが、犯人の動機が余りに利得すぎて、大きな広がりがなかったのが残念。

  • シリーズ第4弾。
    友人に誘われた婚活パーティーに参加していた夏希は、偶然横浜の無人の埠頭の爆発を目撃する。
    人気のない埠頭で起きた爆発。「レッドシューズ」と名乗る犯人から犯行声明が出され、再び爆発事件が起きる。
    犯人の要望は横浜市のIR誘致を撤回すること。しかし、横浜市長は「テロに屈しない」と断言する。
    特捜本部では犯人を洗い出し、次の爆発を未然に防ごうとするが、犯人の罠にはまり、突入した特殊部隊が負傷することに。
    今回は今までのように、犯人との間にツイッターのやり取りはなく、犯人との会話の中で独自の犯人像に迫っていく夏希は、この作品のタイトルである「脳科学捜査官」の意味にやっと合った内容になっていたような気がする。
    そして、今回の捜査本部にはこれまでのメンバーが総揃い。
    アリシアの登場機会も多く、惰性で読んでいたが、今作が一番面白かった。
    1作目から付かず離れずの関係の織田とは進展がなく、逆に小川との距離が縮まった感じで、この関係性も今後の展開が気になる。

  • 前巻の反動かアリシア大活躍ですね。
    このシリーズは反社会性パーソナリティ障害の犯人と夏希の対決が主軸ですが、夏希の婚活も大きな軸になってます。この巻では織田の影が薄くて、小川が急浮上してきました。結局夏希は結婚できないような気がする。

  • 夏希のデート相手が犯人か被害者になるのはお決まりにする気なのか?笑
    今回は横浜市が進めているカジノ誘致に反対する、という犯行声明を出す犯人との対峙。断続的に起こる爆発事件と同時進行する略取誘拐事件。
    事件の背景には、交通事故で娘を失った親とその加害者。心理的な解析から犯人に政治的要求はないとする夏希と対する形で出て来た女性SIS島津警部補。
    そして大活躍を見せるわんちゃんアリシア。
    ただ、最後に出て来た犯人はよくわからなかった。

  • 今回も危ない目にあいましたね、真田夏希。
    でも、またアリシアに助けられました。
    根岸分室の上杉は優秀な刑事です。
    分室に追いやられているのに。
    小川がいい感じ!です。

  • 展開が早くてあっという間に読めましたが、いつもより分析が少なくて少し残念でした。
    いつも命の危険に晒されて大変そうです。

  • 登場人物のキャラがはっきりしているので人が多くても混乱しないし、新しい人が増えてもすんなり入れます。
    夏希の成長もあるのでしょうが夏希のもつ色んな意味での強さが全面に出て、稀有な存在であることがよくわかる一冊でした。

  • 同シリーズを読んで面白かったので、読んでみた。シリーズ物だけど、初めから読まなくても話自体は理解できる。多少前の話に関するくだりもあるけど、ストーリー自体に大きな影響はないかな。

    …ストーリー自体は読んでからだいぶ経っているので忘れてしまったけど(苦笑)

  • 夏希シリーズも メンバーとの繋がりが出てきて、それまで男社会での違和感と諦め(?)感じながら捜査にあたっていたヒロインも、徐々にオジサン達の特徴に慣れてきたのか 本筋以外の会話も楽しい。
    事件も時事問題を絡ませていて『今』を感じさせる。

  • 最近、旧来のお気に入り作家の新作が少ないので、自分にとって新分野開拓の位置づけで購入した本。

    警察物で、警視庁でなく神奈川県警が舞台になっている点には目新しいものがあったが、警察や心理学について説明調の書き方が、読んでいるうちに眠気を誘う。

    シリーズものなので、あわよくばと期待したが、唆られるところはなかったなぁ・・・

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著者プロフィール

中央大学法学部政治学科を卒業後、神奈川県内の小学校で学校事務職員として勤務。2014年3月に小説執筆に専念するため、フリーとなる。社会保険労務士、行政書士の資格を持つ。熱烈なフラメンコファンであり、多くのアーティストを応援している。2014年 『私が愛したサムライの娘』で、第6回角川春樹小説賞受賞。15年同作で、第3回野村胡堂文学賞受賞。

「2023年 『脳科学捜査官 真田夏希 エキセントリック・ヴァーミリオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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