厩橋

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041101179

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  • ≪ストーリー≫
    スカイツリーの足下に広がる東京の町。
    そこに暮らす坂下親雄と黎子の夫婦は、ある日、厩橋に捨てられていた赤ん坊を拾う。時は穏やかに流れ、「月子」と名付けて育てた娘は16歳になり、老婆のために『たけくらべ』を朗読するアルバイトを始めた。一方、黎子は職場の図書館で会う「川向こうの男」の存在を意識するようになる。
    親雄はと言うと、あずきという月子と年の変わらない女と逢瀬を重ねるようになり、そして月子はついに、この街を出る決意をする。
    最後まで『たけくらべ』を朗読した月子は、一人街を出ていくのだった――

    ≪感想≫
    ひとつになっていた他人同士の家族が、少しずつバラバラになっていく様を描いた作品。純文学的な作品で、内容はあるような、ないような。盛り上がりも特になく、淡々と進む。

著者プロフィール

小池 昌代(こいけ まさよ)
詩人、小説家。
1959年東京都江東区生まれ。
津田塾大学国際関係学科卒業。
詩集に『永遠に来ないバス』(現代詩花椿賞)、『もっとも官能的な部屋』(高見順賞)、『夜明け前十分』、『ババ、バサラ、サラバ』(小野十三郎賞)、『コルカタ』(萩原朔太郎賞)、『野笑 Noemi』、『赤牛と質量』など。
小説集に『感光生活』、『裁縫師』、『タタド』(表題作で川端康成文学賞)、『ことば汁』、『怪訝山』、『黒蜜』、『弦と響』、『自虐蒲団』、『悪事』、『厩橋』、『たまもの』(泉鏡花文学賞)、『幼年 水の町』、『影を歩く』、『かきがら』など。
エッセイ集に『屋上への誘惑』(講談社エッセイ賞)、『産屋』、『井戸の底に落ちた星』、『詩についての小さなスケッチ』、『黒雲の下で卵をあたためる』など。
絵本に『あの子 THAT BOY』など。
編者として詩のアンソロジー『通勤電車でよむ詩集』、『おめでとう』、『恋愛詩集』など。
『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集02』「百人一首」の現代語訳と解説、『ときめき百人一首』なども。

「2023年 『くたかけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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