ナモナキラクエン

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 510
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102664

感想・レビュー・書評

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  • 小路さんの王道の家族もののお話ですが、
    設定が、すこしばかり重めだったかな~。
    ちょこっちチャレンジしてみました的な。

    そのわりには、
    小路さんのテイストがよく出ていたので、
    お話自体は重くならず、そこはよかった。

    でも…、少し物足りなさも感じたかな~。
    キャラが、あまり尖がってなかったのと、
    エピソードの広がり具合も、そんなに…。

    小路さんの作品といぅだけで、
    ちょっち、ハードルを上げ過ぎたかな~。
    悪くはないです。ふつぅの作品でした…。

  • 小路さんらしいやさしい文章。重いテーマだけど、読みやすく書かれてます。

  • お父さん、素晴らしい人だったんだろうな。重い内容のわりに軽すぎかなぁ?

  • 父親が遺した言葉をきっかけに、
    兄弟四人が少しだけ成長するお話。
    内容とは裏腹に軽快なタッチで話は進んで行き、
    読みやすかったけれど、読んだ!と言う感触が薄い作品

  • キシャツーやシェアハウス同様悪人が出てこない小説。この作者はつくづく家族を書きたいんだな。面白くないわけではないし、途中で投げ出したくなることもないが、浅いところをふわふわ浮いていて手応えが感じられない。

  • 父親とそれぞれ母親の違う4兄弟のお話

    その父親が亡くなり、それぞれの母親に逢いに行く。

    重い話になりがちなのに、たんたんと読めた。

    淡い寂寥感。

  • 湘南の海辺の町を起点に、若い兄妹が恋人たちと共に日本国中あちらこちらへと出かけていくロード・ムービーのような家族の物語。

    まるで、ジグソー・パズルのピースを少しづつはめ込んでいくようなストーリー構成で、不思議な家族のありようが最後にぴたりと落ち着くべきところに落ち着く。

    「親のいない子」という設定は、小路さんの作品によく登場する設定だけれど今回はまた念入りだ。バツ4の父親のおかげで、それぞれの母親を失った4人兄妹が登場。

    そんな変な父親が急に亡くなり、その遺言から始まる母親訪ねの旅。善人ばかりの隣人たち。そして、次々と現れる兄妹の素敵なパートナー、、、、、
    まあ若者たちにとってメルヘンのようで、これは想像上の楽園物語なのかな。

  • 男女4人兄弟。それぞれに母親が違う。
    でも、バラバラという感じではなく仲良し。
    父親の雰囲気、住まい(ちょっと人里離れた感じ)、関わりのある人との付き合い方がそうさせるのか!?
    父親が急になくなり、それぞれの母親に会いに行く事に。
    そして、徐々に父母、きょうだいとの関係性がわかっていく。
    家族ってなんだろうと考えさせられる1冊。

  • 母親がそれぞれ違う4人の兄妹の物語。
    父親が亡くなって、それぞれの母親に会いに行き、母親が違うことの意味を知ります。
    そして辿り着いた楽園とは?

    久々に一晩で一気読みしました。
    小路幸也さんの作品って初めて読みしたが、言い回しとか雰囲気とかすごい好きかも。

  • 「楽園の話を聞いてくれないか」
    そんな言葉を残して急逝してしまった父親。
    大学生の山(サン)、高校生の紫(ユカリ)、
    中学生の水(スイ)、小学生の明(メイ)の4人の兄妹たちは
    それぞれ別の母を持つが、みんな父と離婚して今は別の場所に。

    サンを中心に父親の親友たちの協力を得て、遺志通りに父を送った彼らは
    その後、遺言にあった「ラクエン」の意味を求め、それぞれの母親に
    会いに行くことにする。
    そして、彼らが辿り着いた真実とは。楽園とは。


    うーん、なかなか面白かったけど、ラストでサンが知った真実について
    俺はちゃんと読み取れたんだろうか!?ちょっと不安。
    はっきり語られないんですよ。読んでたら流れで分かるよねって感じで。
    まぁ、でも、最初から4人って決めとかないとつけられない名前だよなー。
    やっぱそういうことなんかなぁ。

    正直言うと、最近は少し小路さんの描く主人公にちょっと飽きています。
    なんだかね、キムタクみたいなんですよ。
    どの作品でも似たような人になってる気がする。

    短編集『うたうひと』でちゃんとキャラを描き分けられてるんだから
    できないことないと思うんだけどなー。わざとなのかなー。
    個人的にはもっと違うキャラの、この作品のキャラはこんなヤツだったよな
    ってそれぞれではっきりと言い分けられるような人物を望む。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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