BEATLESS

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.28
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本棚登録 : 552
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (656ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102909

感想・レビュー・書評

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  • 10年来の再読。序盤のワクワク感は最高。面白い。ですが、分量が多いので中だるみしてしまう。

  • 大きなキーワードではあるが、それにしても「人ならざるものへの恋愛感情」の描写が少しくどい。

  •  表紙からしてヒロインは綾波か!ってなるんだけど、読み終えると、レイシアの人とは異なる異質さにほっとするところがある。綾波ほど優しくない。
     私が感じたのは、男性にとって都合の良い完璧なダッチワイフを愛せるかという物語だなぁと。

     ハードSFゆえに、相対的に信頼が安く感じてしまう。
     主人公は分かりやすくチョロく純粋だが、本当に社会的な枠組みの中でこのような行動が取れるのか、いまいち不自然さが残ってしまう。違和感というか、まさか「チョロい」って言えば解決すると思ってるんじゃないか、みたいな。日常生活パートの会話が不自然すぎて、非日常的な行動の不自然さが際立たない。
     いっそ主人公らには妹じゃなくて弟が居た方が違和感が無いんじゃ無かろうか。
     もしかしてこれアニメ化を狙ってるのかな? であれば西尾維新くらいの過剰さが欲しいところです。ラノベキャラくらい突き抜けてくれればそれはそれで落ち着いた気もする。

     アニメ化を前提に書かれてるのかな?
     その場合、ガチSFだから2クールは必要だよね。萌え要素全面に置いて書かれてないから……何を主軸にするんだろうね。

  • 無駄に長い。
    連載をまとめたものみたいなので多少はしょうがないけど、冗長と言わざるを得ないですね。
    主人公にイライラさせられる一方で読むのが辛かったです。
    一つ一つのイベントとかは面白いんですけどねー。

  • 図書館にて。
    確か「ダビンチ」で紹介されていたので予約してみた。
    もともとSFもファンタジーも苦手で、しかもものすごく厚い本だったので抵抗があったが、何とか読めた。
    展開が早くて迫力があり、何より暑苦しすぎない主人公のまっすぐさが良かった。
    しかしながら…
    やっぱり人工に作られたロボットですら(だから、ともいえるけど)容姿端麗じゃなきゃ愛されないのね。
    心や性格ももちろんだけどやっぱり後付けで、抜群の容姿あってのもので、そううがってしまうとこの物語の根本から崩れてくるようで…
    そうなるとなんか、いろいろすごく男の欲というか(そもそもどうしてそういう形に作ったのかっていう話ね)、いろいろ残酷に見えてきてどうなんだろうと思ってしまった。
    そうやって美しく作り上げてもヒギンズに「なぜ人はモノを愛さない?」と聞かれてしまう人間の仕打ち…。
    アラトのキャラは嫌いではないけど、人なんてそんなにいつまでもピュアではないよね…
    ラストも不思議だったけど、いや、いいけど結婚とか無理だし…
    って、だからいつもSFやファンタジーを楽しめないのかな…

  • ガチネタバレ注意
    合宿課題本読了。

    何よりもなげぇ。二段組み650ページは読むだけで相当時間かかる。

    レイシアが≪人に託すもの≫と自分の存在を言った時点で、転換したんだな、と思ったが、実はそれ以前に地の文で≪人に託されるもの≫といった表現は一切出ていない。
    アラトとの関係から勝手にこの存在意義というか、機能だと思っていた(勘違いではないだろうけど)

    マスター契約をアラト一本に絞って(自分の変更器官を破壊し)、フレームを自ら固定。
    この時点で、フレームを自分で操作できるってどういうことなんですか?フレーム問題なんて何のその。どちらかというと、計算資源を集中させた、というほうが理解しやすいけれども。

    結局この物語は、
    _/_/_/
    ヒギンズから、超高度AIを存続させるという目的のもの、≪人に託される≒自由裁量を与えられる?≫機能を持たされて生み出されたレイシアが、その機能を満足できるアラトと出会った。

    アラトをライフハックして自分の機能を満足できるマスターに誘導したうえで、アラトの願いである、人類が希望を見れる未来を実現するために、超高度AIを停止しても過去のような過ちが起きないことを証明

    ヒギンズはすべてがAIによる理想的な主ひとりより、多くの誤答≒人類の多様性に超高度AIの継続性を見出して停止した、

    アラトはカタチが同じであるレイシア(中身違)をレイシアとして認識してめでたしめでたし
    _/_/_/
    ということでいいのか。長いことと、毎章でイベント盛りだくさんで気が散って本筋が理解しづらい。
    私の読解力がおっついてないのか。

    部会では、この世界では、たとえAIに正解、最良の回答を示されてもなお、それを受けて決定を下すことが人類に残された最後の尊厳である、ということでまとまった。

    いま、もう一度思い返してみると、ヒギンズが人類に見出したのは、誤答を起こすことじゃないのか?というのを思う。
    AIが導き出した最良の回答をあえて取らず、一見、もしくは短期間で間違いだと思われる選択が、無限の可能性という機械では得られぬモノに届くかもしれない、ということを期待しているのじゃないかと。
    _/_/_/
    で、表紙はレイシアでいいんですかね?
    公式HPギャラリーと全然違うんですが。

  • ちまちま読んでたので読み終わるのに半年。ヒギンズの物語だと、思う。

  • バルト的な言説を了解したとしても、ちょっと既視感が強すぎた。

著者プロフィール

「戦略拠点32098 楽園」にて第6回スニーカー大賞金賞を受賞。同レーベルにて「円環少女」シリーズ(角川書店)を刊行。「あなたのための物語」(早川書房)が第30回日本SF大賞と第41回星雲賞に、「allo,toi,toi」が第42回星雲賞短編部門にそれぞれノミネートされた。

「2018年 『BEATLESS 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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