- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108505
作品紹介・あらすじ
俺は出会ってしまった、理想の「エリナ」に――。ゲームオタクの大学生・日野は、偶然訪れたサバゲ―サークルの新歓で、中学時代に熱中していたゲームのヒロイン・エリナにそっくりな宮城絵茉(エマ)に恋をした。二度告白するも振られ、今後は彼女を遠く見守ることを決意するが、そんな折彼女に害をなすストーカー犯が現れる。はじめはSNSに彼女の悪口を書き込むだけだったが、次第にサークルの部室に盗撮写真をばらまいたりと行動をエスカレートさせる犯人に怒っていた日野は、彼女の涙を見てついに決意する。俺が絶対に犯人を見付けて懲らしめてやる――。調査のため部室に監視カメラを仕掛け、犯人と思しき男のいる大学に潜入したりと、次第に暴走していく日野はサークルで孤立するが、ついに犯人を発見。その正体は意外なもので――。憧れと狂気が交錯する、ノンストップ青春物語!
感想・レビュー・書評
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俺 日野春人 は
14歳の時にエリナと過ごした世界を
心から愛している。
俺は大学生になり、
エリナにそっくりな宮城絵茉に
出会って告白をする。
答えはNO。
だが、彼女の鬱を秘めた眼をみて
彼女を守ろうと心に決める、
ところから始まるとても一途??で
頑なに俺の中にできた彼女について
思い込んだストーリー。
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大すき。ほんと大すき。
このご時世で、図書館の休館中に本屋さんで出会った「アイドル」が、はじめて読んだ著者の作品で
図書館が再開されたのちに読んだ「ラメルノエリキサ」以降、「アイドル」はむしろ著者の基本作風ではないようだと感じている。
(癖がやや弱い)
なんにせよ、出会えて良かったと胸を押さえたい作家さんのひとり。休館も良いとこある。
本作、ずっと良かったんだけど
ラストがもう良すぎてニッコニコのニッコニコになってしまった。
大すき!
(もうなんか貧困な語彙で余計な言葉を尽くしたくない現象)
今回、文体というか、空気というか、が
コミカルサイドの野ばらちゃんに近い系統っぽいと感じた。
(下妻物語、すきです)
ただ性差の所為か、こちらは品のなさが圧倒的皆無なので、そういうところもとてもすきである。
よりシリアス染みた深度で相性が良いと感じたのは、年代の影響も加わっているのかな。
本も、のちに作家さんという括りに進化する場合も
こういう出会いは、ほんとうに幸せ。
榊さんかわいいなあ。笑 -
ひとりずもう
好きだなー! -
2023.5.24
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『過去の自分ってどうしていつもつねに頭がおかしいんでしょうね。今の自分はいつだって最高に冴えてるのに。』
『彼女が泣いていた。
彼女は今、泣いている。
彼女が泣いている世界では、俺は呼吸すらままならない。』 -
2冊目人間の負の感情をお話にするのが上手な人だと思った。
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カテゴライズ(キモオタデブ)された男性主人公のひとりよがりストーリー
平成の無理ゲーへのアンサーノベルという謳い文句がヤケにしっくり来た 実写化ふるなら少し前なら濱田岳かな?90〜0年代生まれ俳優なら誰が合うかな?エマは中条あやみとか()
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作者は、人は多面的なもので、表層的な情報から○○な人と簡単にカテゴライズすることはできない。という事を伝えたかったのかと思う。
テーマ性には共感できるが、本作の男性主人公は、性格や話し方がかなり独特で感情移入がしにくかった。