- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041108932
感想・レビュー・書評
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まず料理が美味しそう!ジビエを通して、生きるために食べることを考えたり、それに伴う文化を思いを馳せたりする小説。
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相変わらず良すぎた。
近藤史恵さんに出会えてよかった。
おいしそう。楽しそう。
食についてもっと考えなな。 -
タイトルと表紙でジャケ買いし、しばらく積読状態だったがついに読了。
美味しそうなジビエ料理がたくさん!
あまり触れることがないジャンルのお料理ですが、食べてみたくなりました。
あと、読んでいて森瑤子さんの「デザートはあなた」が頭にチラチラ。
全然違うけど、ストーリーでのお料理の描写のバランス具合が似てるのかな…? -
さすがに料理は少し縁遠く。それでも犬たちと助手?の若菜さんに魅力を感じ、続編を期待。
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とくかく料理が、本当に美味しそう!
ピリカが感情豊かでとてもかわいいし、
マタベーもいいやつだし。
そして、生き物をいただくとは?
罠にかかり横たわる子鹿をみて、ピリカとどれほどの距離があるのか、と主人公が考える。
日頃、スーパーの野菜や切り身の肉、魚を食べている私はちゃんと知っているのか、どんな過程を経てここまで来たか等。物語を通して「食べ物」について考えさせられました。いっそう感謝して食べようと思った。
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お盆の本屋にて購入。夏の風物詩となった、各社の文庫本フェアの棚に吸い寄せられる。近藤史恵の描くグルメものにハズレなし!
(犬も含めた)魅力的なキャラクターたちに、美味しそうな料理の数々、物語のスパイスとなる不穏な空気が徐々に広まる後半の展開が絡みあって、一気読みしてしまった!
そして読後。うまく言語化できなかった物語の味わいが、坂木司の的確な解説で、一気に咀嚼、嚥下できる快感!これぞ文庫の妙!『伊豆の踊り子』の竹西寛子解説ばりの鋭い考察に惚れ惚れした。 -
ジビエを通して、食べることや現代を生きることについて考えさせられるとても良い作品でした!
最後の解説もとても共感できたのですが、登場人物の名前が間違っていたのが気になってしまいました笑(澤山が澤田になってる)
修正されると良いですね。 -
後半ぐらいから一気に内容が面白くなって来た。
本のタイトルからジビエ料理がメインのストーリーかと思って読んでいたら、そこには自然と深い繋がりがあり色々と考えさせられた。
自然と共存するという事は身近なようで遠くに感じた。それは実際に自分自身が狩猟の現場を見ていないからかもしれない。命を頂く事は当たり前じゃない。
そして誰かが命に手を加え美味しい料理に仕上げてくれる事も感謝しなきゃいけないと思った。 -
猟師と料理人の自然体での友情に少しホッとした作品でした。面白かったです。