本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041110188
感想・レビュー・書評
-
山陰中央新報掲載で読む。良雄の生い立ち、妻かんの献身といったところが戯作なんだろうけれども、赤穂事件については特別新たな解釈もないので凡庸に思う。刃傷沙汰の発端が賄賂の多寡、そして勅使供応の対応に関する見解の齟齬と、おおむねこれまでの説であって淡白に描かれる。吉良上野介の不遜なふるまいがさほど強調されていない。浅野長矩の癇癖も示されているから乱心とするのが自然であって、殿中での斬り付けを喧嘩両成敗にするのは無理でしょうと思ってしまう。発刊には相当な加筆修正が必要なようです。
詳細をみるコメント0件をすべて表示