南極ではたらく かあちゃん、調理隊員になる (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 91
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041110690

作品紹介・あらすじ

日本から14,000km離れた場所、南極で働く人のために料理がしたい! 一念発起した”主婦”が家族と離れ、過酷で魅力あふれる大陸で過ごした1年4ヶ月を綴る。読めば新しいことに挑戦したくなる!

感想・レビュー・書評

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  • 南極地域観測隊の調理隊員として赴いた日々を綴ったエッセイ。
    和食の調理師の経歴を持つ主婦が「南極で働きたい」という情熱に突き動かされ、2度の落選を経て通過。長野の雪山での訓練や座学を受け、30トン以上の食糧を発注するなど準備に追われた後、遂に南極へ。
    調理隊員2名で1年4ヶ月、30人分の食事をすべて取り仕切り、他の作業の手伝いもする。

    映画「南極料理人」が好きで思わず手に取った本ですが、知らないことばかりで興味深かったです。
    南極での生活ぶりや人間関係のトラブルなどが赤裸々に綴られていました。
    命の危険がある極地で、専門分野も立場もバラバラな人たちが1年以上も寝食を共にするだなんて、あまりにも過酷過ぎると思います!
    レアで貴重な体験談でした。
    40代で家族を残してチャレンジした著者の勇気やバイタリティには、心を動かされました。
    悪魔のおにぎりが南極で誕生した夜食だったとは。

  • 『宇宙よりも遠い場所』を見て南極に興味を持ったので。
    南極での生活がよく分かりました。失敗談や辛かったことが印象に残っています。

  • こういう冒険感のある本はどうしても惹かれる。
    極限の場所での生活、とても魅力的だった。

    「夢は見つけるものではなくて、出会うもののような気がします。だから無理に見つけなくても、出会えた時に全力でチャレンジできるスキルを少しずつ身につけておきたい。」

    「人と違うことをするのは勇気がいりました。でも誰もができないだろうと思っていたことをやり遂げたら、そこにはゆるぎない自信が生まれました。」

    グッときたー。

  • 正直、この本の作者が「かあちゃん」であることはあまり重要ではないのでは、と思ってしまうけども。
    やりたいことをやり通した1人の女性料理人の話です。とっても素敵です。
    南極に憧れて、南極で料理人をしたかった。
    その夢を実現するために、どれだけの努力があったろうか。かっこいい。

    南極での食、南極での暮らしを覗くことができました。楽しかった!
    悪魔のおにぎりの発案が南極料理人って、みなさん知ってました?

  • 40代で家族もいて、何かに挑戦しようとする心が素晴らしい。それも南極ではたらくなんて。人間、いくつになっても、気持ちさえあれば挑戦できるという勇気がもらえる本。
    南極で調理隊員は、たった2人。買い足しができない南極で、1年分、3食分、30人分も、たった2人でやりきれるんだ。日本では、定期的に買い物に行っていても、間に合わない時だってあるのに。計画的でないと、工夫する力量がないと、務まらないよね。そこに挑むってかっこいい。季節がないのに、物資が限られているのに、季節ごとのイベント、料理、誕生日会とか、あるんだね。そういうの、普通に日本で暮らしていても、ない人にはない。でも、そういうことって、大切にすべきことなのだと思った。

  • 202202/自分になじみのない世界を知ることができてとても面白かった。読みやすくわかりやすく、情景が浮かぶ文章なのもすごい。ただ、年々こういうのに敏感になっているのもあるけど、めちゃめちゃプロの料理人なのに「普通の主婦が~」とかタイトルの「かあちゃん」とかありきにはモヤモヤを感じる。このほうがわかりやすく売るのに必要なんだろうけど。

  • ラジオ、日曜天国で知って読んだ。

    おわりに、が印象深かった。「仲間は出会うものではなく、作り上げて行くもの」。まさに極地での制約の多い生活で、人間関係もさらに厳しいものになりそうなところを皆が意識して仲間を作っていっていた様子がすごくよくわかった。

    現地も大変だけど、南極と文明を結ぶ拠点のオーストラリアとの行き来の船旅がまた過酷でさらに南極を遠い場所にしているような気がする。

  • 読んでるだけでワクワクした。
    生のラミング航行見てみたい。(全速前進して氷の上に乗り上げて、船の重さで氷を砕いて進む)
    南極の雪で造水された水はおいしいのかな?
    30トンの食料って、迫力だろうな(1年間×30人)
    ペンギンの鳴き声で目を覚ましてみたい(カラスやカモメみたいらしいけど)

  • いつも聴いているラジオに著者がゲストで出演していて、興味を持った。

    普通の主婦が調理隊員として南極に行った経験を綴ったもの。

    「南極料理人」という人がテレビに出たり、本が売れたりしていたので、南極に料理人として行く人がいるということは知っていたが、普通の主婦が南極に行きたい!という強い気持ちだけで夢を叶えたというのは興味深かった。映画や本などで一瞬心を動かされることはあっても、目の前の日常に追われてその思いを貫き通すというのは、難しく、いつしかやりたかったことは忘れてしまう人が多いと思う。
    調理師は普段の生活にも役立つし、時代が変わろうが食べなくなることはないから、強い資格だなと思う。
    人生のうちの1~2年、思い切ってみるのは多くの貴重な経験ができて、その後の人生にもプラスになると思う。
    そして限られた物資の中で過ごして物欲がなくなったというのも共感できる。

  • 南極で働くなんて、私にとっては宇宙に行くのと同じぐらい非現実的なこと。だからこそどんな世界なのか覗いてみたくて、手に取りました。
    ネットやインスタで昭和基地の写真を見て現地を想像しながら、楽しく読みました。

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著者プロフィール

◎渡貫淳子(わたぬき・じゅんこ)主婦から一念発起し、第57次南極観測隊の調理隊員として南極で1年4か月を過ごす。南極での調理体験から、ゴミを出さない調理法などを考案。現在は各地で講演なども行う。調理師。

「2022年 『ごみを出さない気持ちのいい暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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