作品紹介・あらすじ
神子として召喚された圭は、王子と恋に落ち、幸せな日々を送っていたが捨てられてしまう。そして逃げるように神殿に入るが、待ち受けていたのは周囲からの冷たい視線だった。神子の心が天候を表すと知らず、国の天候を荒らしてしまっていたのだ。以降、神子の務めを必死で果たすが、孤独な生活を送ることになる。数年後、隣国の公子に侮辱的な言葉をぶつけられた圭を、神武官・テスに思いがけず庇われる。圭は困惑し、過ちを犯した神子が嫌われるのは当然だと伝えるが、テスは「貴方の苦しみにも気付いていなかった、不甲斐ない俺をお許しください」と跪き…?
感想・レビュー・書評
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その時々にやるべき事を理解し、懸命に行いを続けることで使命を理解し、何度でも生まれ変わり、信頼を得る事ができ、死が二人を別つまでと誓える人と愛しあえる。とても壮大で素晴らしいお話でした。
二人の気持ちが寄り添うシーンは泣きますわ。
圭とテスが初々しく、一生懸命言葉を尽くす二人の姿が純愛で本当に良かったです。そこはかとなく甘い雰囲気が朝露に濡れる新緑のような、そんな清楚な愛が美しく萌えでした。色々な事がきちんと上手く回収されており、未来に繋がっている爽やかな読了感です。
きっと、花の神子として、後世に語り継がれる神子になるだろうと思い、続きを読みたい気持ちと、ここで終わる美しさと・・・・・
でも、テスの圭への溺愛イチャコラが欲しい!!w
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季節とともに進んでいく、神子と彼の護衛神武官の恋物語。優しいのに切なくて、何故だか無性に胸締めつけられる。いつの間にか主役二人を見守るような気持ちで読んでいて、最後の方はただただ「良かったねぇ…!」となってしまった。
紛うことなきハッピーエンドなのにどことなく切なさも感じる、不思議なお話でした。
著者プロフィール
9月25日生まれ。てんびん座。O型。チョコレートと回文と猿のキャラクターが好き。趣味はドライブ。2020年に商業デビュー。
「2023年 『アズラエル家の次男は半魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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