嫌われ神子の8年間 (Ruby collection)

著者 :
  • KADOKAWA
3.86
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本棚登録 : 69
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041115930

作品紹介・あらすじ

神子として召喚された圭は、王子と恋に落ち、幸せな日々を送っていたが捨てられてしまう。そして逃げるように神殿に入るが、待ち受けていたのは周囲からの冷たい視線だった。神子の心が天候を表すと知らず、国の天候を荒らしてしまっていたのだ。以降、神子の務めを必死で果たすが、孤独な生活を送ることになる。数年後、隣国の公子に侮辱的な言葉をぶつけられた圭を、神武官・テスに思いがけず庇われる。圭は困惑し、過ちを犯した神子が嫌われるのは当然だと伝えるが、テスは「貴方の苦しみにも気付いていなかった、不甲斐ない俺をお許しください」と跪き…?

感想・レビュー・書評

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  • ★3.8

  • いやぁ〜長かったなぁ〜。
    買ったものの、ずっと読まずに寝かせた半年でしたが、この度読了。
    なんだかんだ1日で読み終えることができてびっくりさ。
    全体の4分の1で「おとぎ話」が終わって、そこから初めてタイトルがスタートする流れはとてもよかった。「今までにない!」ってことはきっとないんだろうけど、転生とか神子とか、嫌われとか、そういった割と描かれがちなお話がプロローグ的に最初の4分の1で語り終えて、伊達先生の言う「めでたしめでたしのその後」が始まるその感じは、この先どうなるのかな?って楽しみがあって好きだった。
    伊達先生らしさ。。。って言うほど、まだ多くの作品を読んでいる訳ではないけれど、伊達先生の作品はいつも幸せとか安寧とかがあって、読んでて穏やかになると言うか安心して読めるイメージで、今回もそうだったな〜。
    タイトルから想像した「8年間嫌われていた神子」って話でなかったのもそうだけど、冒頭すでに嫌われてはいなかったり、てかほぼほぼ嫌われている期間なんてなくて、幸せになるお話の350ページだったのには驚いたw
    でもちゃんと、ただただ甘々なだけってこともなく、ひどい事件が起こることもなく、終始恋愛小説?でした。
    スピンオフは書きやすそうだよね、期待したいところだね。

  • その時々にやるべき事を理解し、懸命に行いを続けることで使命を理解し、何度でも生まれ変わり、信頼を得る事ができ、死が二人を別つまでと誓える人と愛しあえる。とても壮大で素晴らしいお話でした。
    二人の気持ちが寄り添うシーンは泣きますわ。

    圭とテスが初々しく、一生懸命言葉を尽くす二人の姿が純愛で本当に良かったです。そこはかとなく甘い雰囲気が朝露に濡れる新緑のような、そんな清楚な愛が美しく萌えでした。色々な事がきちんと上手く回収されており、未来に繋がっている爽やかな読了感です。

    きっと、花の神子として、後世に語り継がれる神子になるだろうと思い、続きを読みたい気持ちと、ここで終わる美しさと・・・・・

    でも、テスの圭への溺愛イチャコラが欲しい!!w

  • 季節とともに進んでいく、神子と彼の護衛神武官の恋物語。優しいのに切なくて、何故だか無性に胸締めつけられる。いつの間にか主役二人を見守るような気持ちで読んでいて、最後の方はただただ「良かったねぇ…!」となってしまった。
    紛うことなきハッピーエンドなのにどことなく切なさも感じる、不思議なお話でした。

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著者プロフィール

9月25日生まれ。てんびん座。O型。チョコレートと回文と猿のキャラクターが好き。趣味はドライブ。2020年に商業デビュー。

「2023年 『アズラエル家の次男は半魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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