- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041135709
作品紹介・あらすじ
生命保険会社・永和生命では、70歳までの定年延長を目指している。一方人事部の加納は、高齢者のやる気のなさに手を焼いていた。彼らは朝早く出社するものの、仕事もせずにふらふらと社内をさまようことから、“妖精さん”と呼ばれていた。上長に命じられ、“妖精さん絶滅作戦”に乗り出そうとした矢先、会社を揺るがす大問題が発生してしまう。
感想・レビュー・書評
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作者さんの『ちょんまげぷりん』が好きだった。
人と仕事との様々な関わりかた、というのが根っこの一つにある方なんだろうなぁ。
役職定年前後で、ほとんど仕事をしないで社内をふらふらしている人たち通称“妖精さん”と、彼らを合法的に追い出すよう言われた中途採用の人事社員。
序盤はあまりいい気分ではなく、読み続けるのをためらったが、女帝の辺りからはスイスイ読めた。
結末についてはちょっとありがち感はあるし、かなりの力業ではあったものの、このテーマでできる最善だろうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【Entertainment】役職定年/ 荒木 源/ 20231215 / <57/1030> / <288/193336>
◆きっかけ
日経書評
◆感想
・前半の、楽して仕事をしないシニアである妖精さん(ネーミングが秀逸!)vs妖精さん根絶の特命室長、の構図の話は面白かったが、ちょっとどんでん返しすぎるか。最後は妖精さんがアッサリ妖精さんでなくなり、それぞれがイキイキ仕事をするのが、ちょっとシンプルすぎはしないかとも思うけど、ハッピーエンド感はある。
◆引用 -
妖精さんたちの活躍に大興奮!!
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2時間ドラマを見ている様な内容でした。
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序盤は妖精さんたちがいかに腹立つかを巧みに描き
あーいるいるこういう人、と思わせてくれて非常に愉快だった
後半はその戦いを描くのだが、結末にはややがっかり
読者が期待しているのってこういうことじゃないんじゃないかな、と思う
胸がスカッとするようなしないような、むしろしない、かな
けど、前半はすごく良かった