知能犯 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 79
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041138816

作品紹介・あらすじ

西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯逮捕された犯人は連行中のパトカー内で急死した。船橋署の香山刑事らは衝動的な犯行と見て裏付け捜査を進めていたが、酒が飲めないはずの犯人の事件直前の飲酒や凶器の出所、犯行現場への移動時間のずれなど、不可解な点が次々と明らかになる。さらに事件の半年ほど前、犯人に急接近した謎の男がいたようで……。事件の裏に隠された悪意に香山が執念で挑む、戦慄のヒューマンミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 翔田寛『知能犯』角川文庫。

    船橋署刑事課・香山亮介シリーズ第4弾。

    犯人も明らかな、衝動的に起きた傷害致死事件の裏側に潜む真実を船橋署の香山刑事らが突き止めていく、ヒューマン警察小説。

    ミステリーの仕掛けは込み入っていて、それを刑事が解き明かす過程は面白い。しかし、事件の真相の決定的な証拠が些か怪しく、納得出来ないところがあるのが残念だ。


    西船橋駅近くで起きた刃物による傷害致死事件。偶然現場近くで犯人と被害者が揉める声を耳にした刑事の三宅が駆け付けると、被害者の前で刃物を握り呆然とする犯人を見付け、現行犯逮捕する。しかし、犯人は連行中にパトカーの中で急死する。

    船橋署の香山刑事らが事件の背景を捜査すると、犯人は精肉店で働く、酒もギャンブルも無縁の物静かで真面目な男であったが、事件当日、飲酒しており、職場から精肉用のナイフを持ち出すなど不審な点が浮かび上がる。しかし、被害者の融資会社の社長と犯人との接点は謎のままだった。

    事件の意外な真相とは……

    本体価格740円
    ★★★★

  • イマイチ 2.5くらい

    殺人として現行犯逮捕された犯人
    移送中に突然息を引き取る

    これらを裏で操作していた黒幕、知能犯として真相が解き明かされていくが、納得いかないことや不明瞭なことが多すぎてなんか消化不良
    そんなうまくいくか?

    なんで移送中に死んだん?

  • 西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯で逮捕された男は連行中に急死する。事件の全貌を暴くべく一人の男を参考人として聴取する。警察の威信をかけ香山刑事が真相を突き付けていく。これって普通に容疑者として逮捕して内容を告げるのではダメなのか?と思いつつも、捜査過程がどのように行われどのように真相に辿り着いたのか面白く読んだ。自らは手を汚さず、人を操り邪魔ものを排除していく。なかなかの嫌な奴だ。ところで中学生の少年がとても可哀そうでそこはあまりスポットが当たっていなくて消化不良。

  • 意外な結末。
    最期まで読んで、ああ知能犯だと感じました

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著者プロフィール

1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補に。17年『真犯人』で第19回大藪春彦賞候補になり、18年にWOWOWで連続ドラマ化。他の著書に『人さらい』『左遷捜査 法の壁』『左遷捜査2 迷宮入り事件』『冤罪犯』など多数。

「2022年 『時効犯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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