ストーリー311 あれから3年 漫画で描き残す東日本大震災 (単行本コミックス)
- KADOKAWA/角川書店 (2014年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (116ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041210444
作品紹介・あらすじ
東日本大震災から3年…。あの日と、あの日からの激動の日々を、人気漫画家たちが現地で取材し、そこにある想いを漫画で描き残す、感動必至の“311の物語”。印税は被災地復興の為に寄附します。
感想・レビュー・書評
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『温故知新3.11 #5 コミック⑤』
ー『ストーリー 311 あれから3年』ー
前作の続編・第二弾、2014.3.11の発行です。
ひうらさとるさんが発起人でスタートしたこのプロジェクトは、前作が好評だったものの、漫画家さんたちにとって連載を抱えたまま印税全額寄付の仕事は当然大変だったようです。
それでもクラウドファンディングであっという間に目標額達成! まさかの被災地支援が漫画家支援につながったようです。
今回の参加漫画家さんも11名ですが、前作から連続が6名、新規に5名が加わっています。
執筆漫画家さん(敬称略)は以下の方々です。
ひうらさとる、青木俊直、うめ、おおや和美、岡本慶子、さちみりほ、新條まゆ、ななじ眺、二ノ宮知子、葉月京、松田奈緒子
前作よりも、前を向き必死に頑張っている姿が多く描かれている印象です。互いに支え合うことが妙にクローズアップされますが、本来当たり前のことなんですね。悲しいことがあったりすると、それが身に染みるんですね。
もはや誰も関心を持たないかもしれない一昔前のコミックを5冊続けて読みました。自分の当時の回想と共に、新たな気付きも得られました。まさに「温故知新」です。
プロジェクトに賛同し、難儀された漫画家の皆さんには、いつかその後のストーリーを描いてほしいと思います。現に原発を始め、処理水問題、遠い廃炉など、解決にはまだまだ時間を要します。
今後も漫画の力で、それぞれが「語り部」の役割を果たしてくれたらと、期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
311から3年後の、物語。
こちらもまた、全ての印税が寄付されるようです。
前作の続きといった位置付けの話もあり、
いろいろと考えさせられました。
あれから3年、“もう”なのか“まだ”なのか。
感じ方は人それぞれにあると思います。
個人的には“もう”3年が過ぎたが、
“まだまだ”復興は進んでいないと、あらためて。
こちらを手に取った後、私も震災後に初めて訪れました。
やはり“現場”を視ているのと見ていないのとでは、感じ方が違うと、
そんなことをあらためて実感しました。
本日は311から、3年と5ヶ月目の月命日です。
忘れずに折々で訪れていきたいな、なんて風に考えています。 -
震災後3年の話。どれも短いけれど中身のある前向きの話。漫画家さんがちゃんとそこへ行って取材していることに心が動いた。
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四年半前、まさか自分が大地震を経験するとは思っていませんでした。
この地震があったからこそ関東圏に行くことができ、仕事も決まり、結婚その他諸々が決まったので、ほかの方々に比べてとてもとてもわたしは幸せだったのだと思います。
勿論、実家は流されはしなかったものの半壊やら祖父母の家も浸水被害に遭い、生きていてよかったという状態でしたけれども。
『Booklive』のお買い得ページをつらつら眺めていたらこちらが割引になっていたので、気になって購入しました。
福島の友人のこと、家が流された友達のこと、いろいろとまざまざ思い出されて、胸にずしりと来ました。
特に、ササキミヤさんのところで描かれた若林区荒浜海岸の一報はわたしも聴いた瞬間にぎくりとしたな、と。錯綜する情報と真偽のわからなさ、それはとても恐ろしいものでした。
あの震災からどのように考え方が変わったのか?というレビュー形式のようなものでしたので、さくさく読めると思います。 -
花泉図書館。
ノンフィクション。 -
生きていく。この毎日に感謝して生きていく。