にっぽん製 (角川文庫)

著者 : 三島由紀夫
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月25日発売)
3.39
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  • 20レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041212158

にっぽん製 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  談話室にて教えて頂いた一冊。巻末の解説にこの本を読んで感じた特徴がおおよそ書かれてあるので、ここにはちょっと気になった一文をピックアップしてみる
     「(略)でも死に急ぎすることはありませんよ。……私、ふたまわりも年上の女として言うんだけれど、人生って、右か左か二つの道しかないと思うときには、ほんの二三段石段を上がって、その上から見渡してみると、思わぬところに、別な道がひらけてるもんなのよ。そうなのよ」
     とてもいい言葉なのだけど、後に作者自身がセンセーショナルな自殺をしたことを思うとなんだか結果的に皮肉めいたものを感じる。彼はこの言葉を思い出すことはなかったのだろうか?

  • 西洋文化を最先端に取り入れているファッショナブルなマダム主人公の恋バナ。

    パトロンと元カレと今彼と、個性ありすぎの登場人物たちに振り回されて分かったこと
    心は結局「にっぽん製」だったのね。いい意味で。

  •  パリ帰りの飛行機の中で出会ったデザイナーの美子と柔道家の正。パトロンに囲われ、男に困らず、華やかなバタ臭い世界で生きる女と、亡き母の教えを尊び、柔道一筋の実直なにっぽん男児。巡り合わないはずの二人が出会い、彼女の嘘に正直な男がだまされ、堕ちてしまうのかと思いきや、孤独な女が愛を知る結果に。やっぱりにっぽんの魂、質実剛健がいちばんである。
     登場人物の名前の符号が面白い。女性は美子で「美」の象徴、男性は正で「正義」を表す。パトロンは金杉で「金」、泥棒であり正の舎弟になるのが根住(ねずみ)。さらに、美子の洋裁店ベニレスとは、フランス語で「うわべ」「見せかけ」という意味だそう。
     1952年当時、ハイカラな小説だったんだろうなあ。わかりやすいので、三島由紀夫を読んだことない人にもおすすめしたい。

  • ◆あらすじ
    パリから帰国したファッションデザイナーの美子とそのパトロンの、、パリでたまたま出会った柔道家の、美子の元彼の阪本を取り巻く色恋の物語。

    ◆感想
    笠原夫人が身上相談をした際に放った言葉が印象的。
    昔の時代が舞台だが、今読んでも古臭さを感じない。

  • F-1 日本の小説

  • 1952年に書かれた作品なのに、ちっとも読みずらさとか古臭さがありません。
    にっぽん製は三島由紀夫が27歳の時の作品です。

    三島作品は、小説なのに、すごく視覚的なところが大好きです。

  • 真実の愛が好きな三島御大。今回も彼のテンプレート通り。

  • ファッションデザイナーの美子と、柔道五段の正の青春恋愛もの。わかりやす過ぎるぐらいわかりやすい三島由紀夫によるまっすぐな青春小説でした。まだムキムキになる前の三島由紀夫が書いた小説だけど、ムキムキへの憧れがちらほら垣間見えて面白かった。

  • はじめて読んだ三島由紀夫さんの作品。試しに図書館にあった三島由紀夫さんの作品の中で一番薄い本を選んだのだけど、わかりやすく読みやすいことに驚きました。
     ココ・シャネルのような女性が、虚栄心も劣等感・優越感も超えて、自分にとって本当に大切なものを見いだす話なのかな、と想いました。
    他の作品も読んでみようと思えた作品です。

  • お洒落な雰囲気が出ている小説。
    柔道、ファッション、背景、50年以上前の小説にしては想像しやすい内容です。

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