天目山の雲 (角川文庫 緑 216-30)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041216309

感想・レビュー・書評

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  •  短編集ですね。どこから読んでもいいというのは、嬉しい本です。

    桶狭間:織田信長の性格がよくわかる内容でした。生き生きとしておもしろい!
    平蜘蛛の窯:茶器につて、かかれていました。天目茶碗で茶をふるまう!天目茶碗!!日本で3つしかない銘器です。うらやましいというか、飲み終わった際の底の表情に宇宙を見る。あー素晴らしい茶会だと思いました。

  • 武田勝頼を描いた表題他12編の短編集です。内戦国時代関連は7編。武田勝頼であったり松永弾正であったりと信長や秀吉に敗れた敗者が描かれている短編集になっております。個人的には「佐治与九郎覚書」が好みでした。戦乱に振り回され消えていった人には違いないのですが、どこか趣が違うのです。

著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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