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- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041238011
感想・レビュー・書評
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(1991.08.23読了)(1991.04.15購入)
湯川秀樹自伝
内容紹介 amazon
博士の業績同様、その人を知る者は少ないであろう。自ら綴る生い立ちの記。【孤独な我執の強い人間】と自身を語り、その心に去来する人生の空しさを淡々と説く行文は、深い瞑想的静謐を湛える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごい淡々とした文体の下に、いろんな迷いとか寂しさみたいなもんが隠れている。それにしても、ほんとに理論物理学が好きな人だったんだな、こういう人が研究者になるべきだよな。一瞬、自分も研究やっていけるんじゃないかって気になったけれど。
たぶん、人生におけるステージのなかで自分がどこに立っているかによって、共感するシーンがかわってくるだろうなと思う。わたしは今の立場上、やっぱり彼がどのようにして専門や師匠を選んだのかというあたりに共感した。もっと時間が経ったらまた別の部分に共感すると思うし、また読み返したい本。おもしろかった。