オールウェイズ 3 1985-1987 (角川文庫 か 4-15)
- KADOKAWA (1993年10月1日発売)
本棚登録 : 14人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041242209
感想・レビュー・書評
-
云わずも知れている
開高 健先生の書き下ろし
エッセイ風味で読めました
著者のオーパーは本が刷りきれるまで
本書は第三に当たるものでシリーズもの
今は亡き著者ではありますが当時の昭和期の様子
伺える一冊
書庫より詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全4巻あるのかな。ネットで注文した。開高氏のエッセイはいつ読んでも静かに熱い。言葉の操り方が繊細でかつ野太く時に大胆になる。ここにハマるツボが自分にはあるような気がする。いつも本音でせまってくる。文章に力っていうのがあるんだと。はじめて思ったのも著者が最初だ。フ抜けた自己愛や外見のメタボ具合いよりもっと嘆かわしいのは心が肥満体質になってくるというお話の途中で。道教の道士と弟子との間におこった問答。このエピソードが面白い。「道とは何ぞや。」そう言われて。弟子は日夜ひたすら考えた。考えに考えて顔面蒼白。ヨロヨロになって師匠の所へ降参してやってきた。「先生。わかりません。道とはいったい何でしょうか。」先生はたった一言。「行け。」と答えた。行け。だよ。行け。これだから。悩んでる暇ないんだ。そう。道は行くもんだ。それだけ。ボクはこういう単純明快な話に品位を感じる。
全2件中 1 - 2件を表示