オールウェイズ 3 1985-1987 (角川文庫 か 4-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041242209

感想・レビュー・書評

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  • 云わずも知れている
    開高 健先生の書き下ろし
    エッセイ風味で読めました
    著者のオーパーは本が刷りきれるまで
    本書は第三に当たるものでシリーズもの
    今は亡き著者ではありますが当時の昭和期の様子
    伺える一冊
    書庫より

  • 全4巻あるのかな。ネットで注文した。開高氏のエッセイはいつ読んでも静かに熱い。言葉の操り方が繊細でかつ野太く時に大胆になる。ここにハマるツボが自分にはあるような気がする。いつも本音でせまってくる。文章に力っていうのがあるんだと。はじめて思ったのも著者が最初だ。フ抜けた自己愛や外見のメタボ具合いよりもっと嘆かわしいのは心が肥満体質になってくるというお話の途中で。道教の道士と弟子との間におこった問答。このエピソードが面白い。「道とは何ぞや。」そう言われて。弟子は日夜ひたすら考えた。考えに考えて顔面蒼白。ヨロヨロになって師匠の所へ降参してやってきた。「先生。わかりません。道とはいったい何でしょうか。」先生はたった一言。「行け。」と答えた。行け。だよ。行け。これだから。悩んでる暇ないんだ。そう。道は行くもんだ。それだけ。ボクはこういう単純明快な話に品位を感じる。

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著者プロフィール

開高 健(かいこう・たけし):1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ほかに「日本三文オペラ」「ロビンソンの末裔」など。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。1989年逝去。

「2024年 『新しい天体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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