陰悩録 リビドー短篇集 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041305256

作品紹介・あらすじ

タマタマが風呂の排水口に吸い込まれたら、突然家に現れた弁天さまに迫られたら、ませた女子中学生に性教育を行なったら。その結末は…とてもここには書けません。男と女、男と神様、時には男と機械の間ですら交される、無限の可能性と歓喜に満ち、嫌らしくも面白おかしく、しかも滑稽にして神聖で、猥褒だが奥床しい行為。人間の過剰な「性」を描く悲喜劇の数々。新発掘短篇「睡魔の夏」も収録。

感想・レビュー・書評

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  • こんなん読んで・・・
    と外見を気にして非公開にしていたけれど、気が変わって公開(笑)。
    つぶさに読み込んだわけではないけれど大体わかったのでよしとしようかな。

    『天空の城ラピュタ』で「良い言葉に力を与えるには悪い言葉も知らなくては」という台詞があったけれど、まあそこまで大風呂敷を広げなくとも、キレイ事だけでニンゲンを語っても面白くないでしょ?
    とは思ってる。
    大体「キレイ事」の定義って誰が決めたの?

    でもなぜだか、ちょっと哀愁が漂う一冊。
    みんな言えずにいるんだよね。
    ふふふ。

  • 副題の通り「リビドー」=性衝動をテーマにしたお下品炸裂短編集。

    中高生の男子が笑いながら交わすようなエロ話と筒井康隆らしいドタバタ劇が面白おかしくバカになれていい。

    男なら、くだらない下ネタ話好きなはず、読むべし!(笑)

    「七瀬ふたたび」「時をかける少女」を書いたりこんな下ネタ小説をかいたり、改めてこの人の多才さに感服。

  • なかなか本屋や図書館で見つからず、Amazonでついに購入。短編で読みやすく、しょうもないけれどSF要素もあり、良い作品だった。内容が内容なので、他者には薦められないけど。。

    欠陥バスの突撃/君発ちて後…微妙。何となく不気味な雰囲気もあった。
    郵性省…しょうもなくておもしろい。なかなか恐ろしい結末。
    脱ぐ…おもしろかった。露出狂の人はこんな感じなのかな?
    活性アポロイド…私も1回くらい試してみたくなった(笑)。
    弁天さま…うーん、これが人間だったら、「嫌な女」だなぁ。
    泣き語り性教育…オチがあった、さすが関西出身。
    陰悩録…てっきり子どもの話かと思っていたから、ゾッとした。
    睡眠の夏…睡眠が悪になる時代がいつか来るのかな、絶対無いわけではないから恐ろしい。
    ホルモン/モダン・シュニッツラー…うーん。。
    奇ッ怪潜望鏡…おもしろかった。
    オナンの末裔…前半の文章の被せ。おもしろかった。
    信仰性遅感症…感覚が17時間遅れてくる女性とスケベファーザーの話。


  • "奇ッ怪陋劣潜望鏡"、これ昔読んでずっと記憶に残ってた短編。あらゆる水面から潜望鏡が伸びてきて覗かれる妄想譚。自分の中でキングの短編になってたけど筒井先生だったかと記憶を整理。

  • 筒井康隆は好きだが、自分の嗜好が変わったのか、たまたま駄作ぞろいなのか、あまり面白くなかった。

  • 表題の「陰悩録」電車に乗りながら読んでいたら、自分のきんのたま付近が、立っていられないほど痛くなってきました。

  • .....自分に照らして本当のことが書けないな。
    。。。読み込むと奥深いんだろうな。。。
    。。。でも、本の読み方を知らない私は、単に 面白い
    とだけで、レビューは終わる。

  • 性をテーマとして扱った臭くて汚くて面白い短編集。コミカルでSF的な作品が多くなりますが、その実を見てみると人間の性に関する、一種の真実が描かれていると感じました。社会的に汚い性の話は嫌われますし、性とは愛の到達点であると私も教わってきました。それを信奉している人からすればとても読めない作品だと思いますが、それでもこの本に書かれていることを一概に嘘とは言えないでしょう。男性の性で言えば、「欠陥バスの突撃」、女性で言えば「脱ぐ」「信仰性遅感症」が良かったです。

  • 筒井康隆まじパネエ

    内容に触れるのが難しい(性的な意味で)のでもどかしい。
    性に関するくっだらないアイデアを大真面目に具現化するところが笑いを誘う。ブラックでセクシャルな笑いに満ちたSF短編集。ただそれだけに留まらず、性的な笑いを社会現象の描写にまで昇華させるのは見事。良い意味で酷い小説。

  • とんでもに変化して展開していくのがおもしろい。あとエロ一色

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著者プロフィール

小説家

「2017年 『現代作家アーカイヴ2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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