さかさま恋愛講座 青女論 (角川文庫 て 1-16)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041315187

感想・レビュー・書評

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  • 時代が変わっても、古くさくも画一的でもない寺山ワールドは本当にすごい

    大体は「当時にしては」とても先進的な内容だったけれど、おかねという章で言われていることは私がよく違和感を感じる部分(お金は必ずしも幸福の対義語ではない、そもそも心なんてよく分からないじゃないか)を寺山流に語っていてとても納得した

    愛情って生き物なのか....!

  • 内容ももちろんおもしろいけれど、とりあえず、林静一さんシリーズの表紙がかわいすぎです♡

  • 寺山修司没後30年とのことだが、著作を読んだことがなかった
    図書館でブラウジングして、青年の対語である「青女」向けであるし、岸田秀との対談も入っていたので、借りた

    青女向けのさかさま恋愛講座
    昭和56年の発行なので、真新しいものはあまりなく、内容が古い感じがする
    マリー・ローランサンの詩が引用されていてびっくりした
    岸田秀との対談はあけすけで、おもしろかった
    三島由紀夫の『不道徳教育講座』が好きな人には、おすすめかも

  • 登録日:2007/05/07 01:05:28

  • 【少年と少女、老人と老女という言葉があるのに、どうして、青年に対する「青女」という言葉がないだろうか。】

    という筆者の疑問から青年に対する概念としての「青女」という定義を作り、色々な角度からそれについて論じ、
    【結婚】や【性】等に関する考え方が古くから固定されてきた女性像ではなく、これからの女性と言うか自由な女性の生き方を提唱。

    共感せよという形ではなく考えるきっかけを…と言った案内人的な書き方が読んでいて窮屈でなくて良い。

  • 三島由紀夫の『反貞女大学』を少し思い出しました。

  • 少年と少女、老人と老女という言葉があるのに、どうして、青年に対する「青女」という言葉がないだろうか、という筆者の疑問から「青女」という概念を作り出し、水先案内をしよう、というエッセーです。

    この本が発売されたのは昭和56年ということなのですが、なんでこんなに新しいんだろう・・・。
    そして、人を納得させる真理というのはこういうふうにシンプルなものなんだ、というのを強く感じました。
    「結婚」「性」「家事」「化粧」「老後」「おかね」「愛され方」というようなテーマについて、斬新で子気味よい論が展開されています。

  • 20年前には先駆的だったと思います

  • 実践しようか?
    たかがセックス。近親相姦おおいに結構だそうです。むひ☆

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著者プロフィール

詩人、歌人、劇作家、シナリオライター、映画監督。昭和10年12月10日青森県に生まれる。早稲田大学教育学部国文科中退。青森高校時代に俳句雑誌『牧羊神』を創刊、中村草田男らの知遇を得て1953年(昭和28)に全国学生俳句会議を組織。翌1954年早大に入学、『チェホフ祭』50首で『短歌研究』第2回新人賞を受賞、その若々しい叙情性と大胆な表現により大きな反響をよんだ。この年(1954)ネフローゼを発病。1959年谷川俊太郎の勧めでラジオドラマを書き始め、1960年には篠田正浩監督『乾いた湖』のシナリオを担当、同年戯曲『血は立ったまま眠っている』が劇団四季で上演され、脱領域的な前衛芸術家として注目を浴びた。1967年から演劇実験室「天井桟敷」を組織して旺盛な前衛劇活動を展開し続けたが、昭和58年5月4日47歳で死去。多くの分野に前衛的秀作を残し、既成の価値にとらわれない生き方を貫いた。

「2024年 『混声合唱とピアノのための どんな鳥も…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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