瓶詰の地獄 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041366141

感想・レビュー・書評

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  • 夢野久作の傑作選。
    瓶詰めの地獄は言わずもがな。
    死後の恋が好きだった。
    そのほかの作品もそうだが、たくましい想像力と描写力を感じる。
    そしてどこか狂気的で幻想的。

  • それぞれタイプの違う切口から狂気を描いていて読み応えのある1冊でした。
    表題作の「瓶詰の地獄」は近代の楽園追放そのもので
    純潔な2人が欲に気付いて崩壊していく様は、狂気的でありながら美しさを感じました。
    「一足お先に」は解説にもありますがドグラ・マグラの前身的印象を受けました。
    尤も、ドグラ・マグラ自体20年に渡り執筆したそうなので既にこの手の構想はあったとは思うのですが
    このページ数で何重にも掛けられた精神操作のトリックを表現したのは素直に凄いなと思いました。
    単純な事件の解決ではなく登場人物すら気付いていない潜在的心理の描写は、殺人などの恐怖とは違ってまるで心を見透かされているような恐怖を表現していて流石だなと改めて思いました。
    また余談ですが、解説が中井英夫で流石は「三大奇書」とも呼ばれる傑作を執筆しているだけに、物語の噛み砕き方が面白かったです。

  • 美しく、グロい。
    好きだ。とても好きだ。

  • 夢野久作って読んでも結局よくわからないんだけど雰囲気とか世界観が大好き。『鉄槌』の残酷だけど可愛い台詞がお気に入り。

  • こんな話書いちゃったなんて、夢野久作まじやばって感じ。文章だけでここまで表現できるの凄まじいよ。

  • 一番印象に残ったのは「鉄槌」でした。悪魔のような人たちがゆっくり破滅してゆくようなお話に思えました。表題の「瓶詰めの地獄」は、主人公の思い詰めてゆく心情と美しい風景との対比が際立っていて、「一足お先に」はドグラ・マグラに似たようなどんでん返しの用意のしかたはさすがだなと思いました。夢野久作の文章は不気味ながらもとってもすきです。感想がまとまらない。

  • 鉄鎚のお風呂のシーンがとてもすき

  • 以前ドグラマグラを読み面白かったので瓶詰の地獄も気になり読んでみました。

    短編集。短い話だけれどどれも雰囲気がよくグイグイ読ませてくれる。面白かった。

    夢野久作の入門編にはドグラマグラよりこちらをお勧めします。

  • レビュー省略

  • 不思議な感じ
    まあまあおもろかった

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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