彗星物語 下 (角川文庫 み 6-9)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041469095

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  • ボラージュが来て2年が経ち、彼は留学生の寮での生活を続けていた。週末は城田家に来る生活。あっという間に3年という歳月が経ちお別れ会が催される。城田家の娘二人はボラージュの縁で イギリス人とケニア人との結婚が決まり 末っ子の恭太は何につけてもゆっくりな成長をしていたのに ボラージュの勤勉さと 彼を通じての異国の人との出会いで医者を目指すようになる。
    この本の中に出てくる恵那の星が降るほどの場所って一体どこだろうといつも思う。恵那はすぐ近くにある場所だけど そんな場所があったのかなぁ。
    ボラージュが帰る少し前に家族写真を撮った時、何故フックがボラージュにずっと抱っこされていたのか 最後にボラージュがお別れの会でフックに向けて語った言葉で判った。
    梅雨が嫌だとフックに話かけると 彼は僕は毛があるからもっと辛い、と語り
    ホームシックにかかると 僕には帰る場所がない、僕の親はどこにいるか判らない。
    そんな会話を夜中にしていたようです。
    ここから先は涙なしでは読めなかった。
    前回もそうでしたが
    今回も判っていても やはり泣けました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    文化の違い、慣習の違いは、ボラージュと家族との間に解決しようのない摩擦を生む。そして真由美の不倫、春雄の非行、幸一が家を出るなどと、いさかいは絶えない。いったんは離れ、しかし、また寄りそいあう家族。―だがやがて、ボラージュの巣立ちの日がやって来る…。家族のつながり、人の絆のありかに、柔らかな光をあてた名作長編。

  • ハンガリー、フック、

  • ボラージュとの別れや、娘たちの突然の結婚話などが、敢えて盛り上げることもなく淡々と描かれており、出会いや別れや小さな事件の積み重ねが人生なんかなぁと感じた。

  • 主人公はフック。ハンガリーから来たボラージュが巻き起こすドラマ仕立てにはなっているけれど。爽やかな風が吹き抜けた感想。

  • 最後の別れのシーンで涙。。
    ストーリーの骨格はシンプルだけど、味付けがなんとも宮本輝らしい。

  • 最高

  • 上巻に記載

  • 本で久しぶりに泣いてしまった。ただの家族の物語では無いところが
    宮本作品ぽいと思った。どうしても、歴史や海外の話が入ってくる。でも、それが自然と全体になじんでいて、なくてはならないポイントになっていて、さらに、犬。そしておじいちゃん。とても良いお話だと思った。

  • そんなに面白かったわけじゃないけど、飽きなかった。人に勧めるかってーと、勧めない。

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著者プロフィール

1947年兵庫生まれ。追手門学院大学文学部卒。「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞し、デビュー。「蛍川」で第78回芥川龍之介賞、「優俊」で吉川英治文学賞を、歴代最年少で受賞する。以後「花の降る午後」「草原の椅子」など、数々の作品を執筆する傍ら、芥川賞の選考委員も務める。2000年には紫綬勲章を受章。

「2018年 『螢川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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