昼下がりの恋人達 (角川文庫 緑 497-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041497074

感想・レビュー・書評

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  • 初赤川次郎。学校の図書館でタイトルだけ見て借りた。7つの短編小説が合わさった本で、どの話も読みやすかった。短編ということもあり、難解なミステリーではなかった。だが、「5分間の殺意」は単純なミステリーにも思えるが最後の数ページがゾワっとして、面白かった。最後の「昼下がりの恋人達」は後味よく終わった。遺産相続が立て続けに起こるのはちょっと非現実的だったが、2人が心を入れ替え、純江の「中華がいいわ。安くて量があるもの」の言葉はとても好きになった。
    宝くじに当選した人は不幸になるという話を聞いたことがあるが、この2人も遺産相続で莫大な資金を手に入れ、結局は投資に失敗し借金まみれになってしまった。人間はお金持ちに憧れるが、お金持ちとは選ばれし者の身がなれるものなのだろうなと思った。
    お金の使い方をちゃんとわかっている人こと真のお金持ちになれるのだろう。

  • 日常の中で起きた些細な出来事、事件を描写する7編からなる短編集

    特に私の印象深かったのは、

    「シルバーシートへの招待」

    その席に座った者は近い将来必ず死ぬという、郊外電車のシルバーシートをめぐる因縁話です。
    郊外から通勤に使う電車での冗談のような話・・
    ミステリーといえばミステリなのでしょうが、淡々と進む話、そのちょっとしたインパクト

    冗談でも座りたくないな。。と感じる1篇。

  • '93.10読了。
    6つの短編集。表題作と「五分間の殺意」がけっこう好き。

  • ひょんなことで助けた老人の遺産を手にした、秀治と純江。
    その金額は5000万!!
    そのお金が二人の人生を違う方向へと走らせることに…

    表題作他、6編収録。
    .。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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