カローンの蜘蛛 (角川文庫 緑 500-15 トワイライト・サーガ 1)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 115
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041500156

作品紹介・あらすじ

辺境の「赤い街道」を行き惑う、類稀れなる美少年と若き勇者の二人連れ。それは、パロスの闇王国の王子、ジェイナス神の申し子ゼフィールと、草原の国トルースの貴族ヴァン・カルスの世を忍ぶ仮の姿であった。神の禁忌に触れ、贖罪の放浪を続ける二人の行手には、美しくも妖しい神秘の数々が待ちうけていた…。栗本薫が豊かなイマジネーションで紡ぎだす、剣と魔法の物語。"トワイライト・サーガ"開幕。

感想・レビュー・書評

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  • ずーっと前、表紙に魅かれて買って、夢中で読んだ本。
    ここから栗本薫の世界に入ったのでした。

  • ギネスにのっている「一人が書いた世界一長い大河小説」がまだ、序盤のころに発刊された「トワイライトサーガ」、「一人が書いた世界一長い大河小説」の数百年前の同じ世界だとか・・・。
    ただ、はっきりそう書いてはいなかったはず。
    こちらの方が、より「コナン」に近く大好きな世界観。

  • 1986(昭和61)年発行、角川書店の角川文庫。5編。あやしげな魔道の世界。こういう昏い黄昏な世界観、好きです。怪物というか怪しげなモノやコトが相手の時は特に。でも、政治がからむとどうもぎくしゃくしてしまう。グイン・サーガもそうだか政治の部分と黄昏な魔道というのは相性が悪い。だのに、この本の一番の長編が政治がらみというのはちょっと不満。それ以外の4編には大満足。政治がらみも、相手が魔道がらみなので魔道合戦風で面白いのですが。

    収録作:『カローンの蜘蛛』、『蛇神の都』、『滅びの島』、『暗い版図』、『双子宮の陰謀』、あとがき(1986年5月19日付け)。 あとがきは、1983(昭和58)年発行、光風社出版の単行本にあるあとがきとは内容が異なる。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    辺境の「赤い街道」を行き惑う、類稀れなる美少年と若き勇者の二人連れ。それは、パロスの闇王国の王子、ジェイナス神の申し子ゼフィールと、草原の国トルースの貴族ヴァン・カルスの世を忍ぶ仮の姿であった。神の禁忌に触れ、贖罪の放浪を続ける二人の行手には、美しくも妖しい神秘の数々が待ちうけていた…。〈語り部〉栗本薫が豊かなイマジネーションで紡ぎだす、剣と魔法の物語。“トワイライト・サーガ”開幕

  • ナリスさんの幼少時代?とも思えるような超美少年王の話。
    グインサーガの世界が好きな人にお勧め

  • トワイライト・サーガ第一弾

    天野喜孝が表紙の絵を書いており、第二弾はでている。

    時代はグウィンサーガよりもずっと後のことらしい。

  • むしろこっちをアニメ化とかするといいんじゃないか?

  • 「グイン・サーガ」に追いつくのをあきらめた頃に読みました(笑)。闇王国の第2王子、ゼフィール王子と草原の勇者、ヴァン・カルスの物語です。舞台は「グイン・サーガ」にかすったような地名が多いので、共通の世界観のもとに作られたシリーズ(だと思う)の印象を持っている作品です。危機に遭ってヴァン・カルスの力を借りなければならなくなった王子は、禁忌の秘密をカルスに漏らして王家を追われ、それを聞いたカルスは王子から離れられなくなり(これはキケンな方向ではない:笑)…と2人は諸国を放浪します。基本的に1話完結。「グイン−」よりも物語がコンパクトにまとまっている印象を受け、読みやすい作品でした。何よりも表紙が王子の肖像でギクッとするほど美しく(本当ですよ)、「ゼフィール(西風)」というミステリアスな名前とともに印象に残っている本です。

  • 実は高校の時に一度読んでいるんですが、その時はこの文章に慣れなかったんです。でも、何か判らないけどすごかったという強烈なイメージだけ残っていたんですね。
    で、今回読み直してみると、記憶にあるより読み易く、且つ面白いんです!
    美貌の魔導王子とそれを守る屈強の剣士の流浪の旅。魔法あり異形のものありの、ファンタジーフルコース。お腹イッパイになりました。
    最近の明るいファンタジーものにはない、薄暗さと言うか不健康さが癖になりそうですな。

  • 続編出ないのかなあ…

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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