六道ヶ辻大導寺一族の滅亡 (角川文庫 く 2-12)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041500576

感想・レビュー・書評

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  • 六道ヶ辻シリーズ第一弾。


    平安時代から続く旧家・大導寺家。

    ある日一人息子の静音は蔵の虫干しの最中、奇妙なノートを見つける。

    大導寺を名乗り、一族の家系図に無い人物が記したその日記には、大正時代に一族を滅亡寸前まで追い込んだ殺人鬼の記述が。

    それに呼応するかのように現代でも日記の記述と同じ奇怪な出来事が?!

    過去の亡霊が蘇ったのか?

    著者渾身の探偵小説が始まる!

  • 虫干しの日に発見したノートから始まる事件。平安時代から続く大導寺家の長男で一人息子の静音が、命を狙われる。藤枝直顕くんと静音くんの関係が、ちとヤオイちっくなのは、栗本さんの作品だからしょうがないか。大正時代に一族を滅亡させようとした殺人鬼が現代に蘇った?!大正ロマン好きの人、必読です。畜生道に落ちるとも…、哀しい恋ですね。

  • 大導寺家という旧家を巡る因縁という舞台設定はとても好みです。
    大正時代に起きた事件について書かれたノートの部分と、それに呼応するように事件が起きている現代の部分と二部構成。
    大正時代パートが好きです。宗近父は畜生道に堕ちるほど罪作りですし、綾音と雪彦の姉弟(か兄弟か姉妹)に対する佳乃母も嫉妬にしては鬼畜ですし……とかなりドロドロしてました。よく考えると竜介もなかなかなのですがこの人は信長だと思えば納得(?)。旧家と近親相姦とアンドロギュヌス、そして抑えきれないお耽美と好み。真犯人も動機もちょっと哀しみがあります。自分の生を呪って一生を終えたのだなぁ。
    現代パートは好きになれなかったです。大正パートに比べると軽く感じてしまいました。こちらも抑えきれないお耽美だったのですが、静音の喋り方が駄目で。。浮世離れしているといっても本当に大学生?と褪めてしまいました。
    これシリーズなのか……以降も気になりますがどうしよう。現代パートに愛着が無い。。

  • 評価が低くて悲しい!
    もっと分厚かったら嬉しかった。

  • どろどろした大正時代の事件と比べると、平成の御代におこった事件がやたらちゃっちく感じるのは気のせいか。
    というか、元お嬢様とはいえ、平成に生きる人が「おちごさん」と日常会話で使ったりするだろうか。
    あえて、古い言い回しを使ったのか。やっかみのために。

    とにかく、竜介は本当にいいキャラ。

  • 先入観なしに読んだ。
    失敗した。
    無理です。

  • 登場人物、設定、展開、どこまでも浪漫で耽美でやおい。存分に浸るが勝ち。「大導寺竜介の青春」と「墨染の桜」が好き。完結まで読みたかった。

  • 大正時代の話は、いいんだけれど、現代の話が・・・静音は大学生といいつつ中学生みたいだし、 現代の事件の解決が、それでいいの?的な。現代の方の設定がちょっと微妙なのかも。 大正時代の方は内容的には「びっくり!」は無いものの、面白く読み進められただけに残念。

  •  平安から続く大道寺家にまつわる因縁話。こういう旧家がどうのっていうのは、上手いんだよね、栗本薫。で、やっぱり上手い。が、とっても綺麗な病弱な少年が出てきた時点で、ネタはばれた(笑) そういう「やおい」オチ(厳密には違うが)にするなら、もう一ひねり欲しかったなぁ。構成で、誤魔化して欲しくなかった。

  • 現代の大導寺静音が大正時代に書かれたノートを見つけたことが物語の始まり。
    大正時代の本家の大導寺家の血筋が次々と殺害される。
    大正ロマンが好きな人にはお薦め。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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