ピンクのチョコレート (角川文庫 は 4-25)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041579329

感想・レビュー・書評

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  • 9編からなる短編集。最後の「勤め人のいえ」は5話のオムニバスになっている。
    表題作の「ピンクのチョコレート」は、自分にぞっこんだった平凡なボーイフレンドが、突然人気歌手になり、バレンタインデーには大量のチョコレートをもらうようになる。チョコレートを前にウンザリしてみせる彼に、複雑な思いを抱く主人公。
    いずれも、恋愛を突き放して見ているような、ちょっと哀しみを帯びた女主人公たちの目線が印象的だ。

  • 再読。
    「ピンクのチョコレート」バレンタインに大量のチョコをもらうスターになった彼、彼とつきあい続ける女の子の話。
    「女子校育ち」幼稚園から短大まで。結婚しても仲の良い名門女子高に通った5人組、夫目線で書いているが、皮肉がきいてなかなかすごい話だった。
    どれもすっきりしない終わり方、でも面白かった。

    2012.8.17
    再読。短編集。
    若い未婚の女性、このくらいを主役にした話が一番好き。
    「四歳の雄牛」は長編「花探し」の原型、一番良かった。

  • 『猫を連れて』

    『ピンクのチョコレート』

    『真珠の理由』

    『四歳の雌牛』

    『ランチタイム』

    『偶然の悲哀』

    『赤い糸』

    『眠れない』

    『勤め人のいえ』

    解説は山本文緒さん

  • 男と女のすれ違いというような話が多く、面白かった。ちなみに文庫の解説は山本文緒さん。

  • 真理子にしてはそこまでどろどろとしていない短編集。

  • ひまつぶしにどうぞ。

  • 初めて林真理子の小説を読んだ。
    なんか想像と違う。
    リアルすぎたのと、結末がないのが何とも言えず。

  • 何回か読んでブックオフへ

  • 短編集。
    含ませたまま終わるかんじが癖になる。
    おこちゃまな私はもうちょっとハッピーなものも読みたくなる。

  • 夫婦関係がこんな風になったらつらい。

  • 最近ちゃんと文章を読む気力がなくて、こういうものに手を出してしまう。内容はひどいが、全く頭を使わないで少しの時間楽しめるという意味でいいかも。でも人に言えない。こんなんで本になってお金もらえていいな思いつつ、わざわざ手にとっている自分がいるのだから、需要があるってことだと訂正。

  • おんなぁ〜って感じの恋バナ短編集。
    自分が世間知らずなのかな。女って強い生き物だね。

  • 2008.08.30

  • 恋するオンナを描いた短編集。
    「ピンク」が似合うような
    ほんわかしたお話かと思いきや!
    行間からにじみ出る泥臭さに
    「!!」と驚くと同時ににんまり。
    温かいだけじゃない。
    でも、残酷なだけでもない。
    曲がりくねっているようでまっすぐな
    そんな物語りたち。
    その中でも特に
    陽気な笑顔の裏の
    狡猾な駆け引きを描いた
    「偶然の悲哀」が大好き。
    えせ博愛主義の私には
    こんな世界に浸りたいなぁ、とは
    間違っても思えないけれど
    こんな世界もありかなぁ、とは
    自然に思えてしまうこの不思議。

    …ただ!!
    表紙とタイトルの可愛さにやられて手に取った
    というのが正直なところなので
    この画像と私の購入した文庫の表紙が違うのが残念。涙

  • 2007-7-21

  • ここに表示される表紙は、店頭に並んでるものと違うんだけど、表紙がめちゃめちゃ可愛い!!!
    ぶっちゃけパケ買い(と言うのか?)でした。
    でも内容も凄くいい。色々な種類の恋愛の短編集。
    好きなのは表題作と「2歳の雌牛」

  • 短編集で読みやすい。
    林真理子ってこーゆーお話書くよなぁって、イメージどおりの1冊。

  • パトロンの話、「花探し」の元なのかしら?すごーい似てる。

  • 色々な恋愛の形、同時に様々な女の形が鮮明に克明に書いた短編集です。じんわり染みるようなお話です。

  • 彼氏が芸能人になってしまった女のこがバレンタインのちょこを嫌悪する彼に感じてしまった微妙な距離。。。切なくって涙が出そうになります。。。
    短編集です!!!

  • 短編集。女の複雑な残酷で自分勝手な日々。こういうの結構スキ。

  • 様々なシーンの【恋愛】が描かれています。

  • いろいろな恋愛模様が描かれていて楽しい本。

  • 9編の恋愛モノで成り立っているこの本。ラブラブ♪な話ではなく、すれ違いや不満、偏った愛情など様々。最後の「勤め人のいえ」はミステリーっぽくてゾワゾワとする恋愛。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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