- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041607428
作品紹介・あらすじ
光彦の母・雪江の絵画教室仲間の池沢が再婚することになった。ところが式の当日、花嫁の隆子は、式場へ向かう隅田川の水上バスから姿を消してしまった。混迷の度を増す事件の中で、光彦自身にも危険が迫る!
感想・レビュー・書評
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先にTVで放映されたものを見たので、内容はわかっているつもりだったが・・・読んでビックリ!原作はかなり違う。
内田康夫は作品のプロットを考えずに書き始めるというが、そりゃ本当だと思わせる事件の運び。
終盤まで殺人に至る全体像がなかなか出てこない。
そしてラスト、浅見が本当に危機に陥り、誰も助けが来なくて自力で逃げるとは^^;
またそこでこの本が終わるところが妙に面白かった。
この本を読むと、「水上バス」に乗ってみたくなる。
また、橋の下に居るという「セイント」にも会ってみたくなる。(その場所に行ったら探してしまいそうだ・笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
浅見雪江の絵画教室仲間である池沢英二が再婚することになった。ところが結婚式当日、定刻を過ぎても花嫁の津田隆子は現れなかった。隅田川の水上バスで式場へと向かう途中、船内から彼女の姿が消えたのだ。数日後、築地の掘割で隆子らしき女性の死体が発見された。雪江の依頼で、光彦は調査に乗り出すも、死体は別人。しかし、被害者の口に銜えられたバッジが池沢の物とわかり、彼が容疑者に…。被害者と池沢の関係は?消えた花嫁の行方は?錯綜する事件の真相に迫る浅見光彦自身にも死の影が…。長編旅情ミステリー。
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浅見雪江の絵画教室仲間である池沢英二が再婚することになった。ところが結婚式当日、定刻を過ぎても花嫁の津田隆子は現れなかった。隅田川の水上バスで式場へと向かう途中、船内から彼女の姿が消えたのだ。数日後、築地の掘割で隆子らしき女性の死体が発見された。雪江の依頼で、光彦は調査に乗り出すも、死体は別人。しかし、被害者の口に銜えられたバッジが池沢の物とわかり、彼が容疑者に…。
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内田康夫さんの文庫になった作品はほぼ読んだつもりになっていたのだが、この本だけ読んでいなかった。
ネタバレになってしまうので中身には触れないが、内田さんの推理小説は最初にストーリを決めずに書き始めているとのことで、捜査のなかで偶然見つかった事実は、本当に偶然見つかった(思いついた)ことなので、目の前で操作が進行しているように読めるのが楽しい。
作者が理系の場合、どうしても種明かしが理屈っぽくなってしまいがちだが、文系の作者の場合はストーリー優先で読めるので気楽に読めるのもよい。 -
2011年10月