- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041612118
感想・レビュー・書評
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ブラディドールで1番好きな巻。藤木さんが…(泣)死に際までかっこよすぎる。
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最高
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シリーズ6作目。いま無性に叫びたい。うおおおおおおおおお!
今作の主役は流しのドクター桜内。何事にも動じない桜内。桜内の愛人になる知子がすげーいい女。
そして藤木が!藤木がー!作中でキドニーが、川中と藤木と坂井の結びつきは肉体関係のないホモ・セクシャルのようなもんだ、と言うけれど、実際そんな関係が男性同士の間に存在しうるのかなんてことは女の私にはわからないし、勿論小説世界の中だけのことなのかもしれないけど、私はそういう話が読みたくてこういったジャンルを好んで読んでいるのです。死んでも、死なない。死んでも、消えない。そういった形で繋がっていく絆みたいなものが私を惹きつけてやまないのです。 -
手に汗握って、涙を流せ。
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号泣。
しないけど、心が渇くほど、泣いてしまうだろう、この一冊。
主人公は東京から流れてきた、場末を彷徨う流れの外科医。しかしながら腕は一流で、そうなると周囲が放ってはおけない。
気付けば抗争に巻き込まれてしまっていた、桜内。通称ドク。
ある男を治療してしまったために、警察からヤクザから、そして友人のために、と事件を探りに来た
高村と言う男から付きまとわれてしまう。
そのせいで、N市に数年前からいるというのにここにきて、大きく抗争に絡むようになってしまった。
女に対する情欲はまったく抑えず、しかしイロモノというようには見えない。
なにしろ、自分の足を自分で縫って治療してしまうほどの強さを持つ男、それがドク。
まず絡んでくるのは前巻で仲良く(笑)なってしまったキドニーと叶。その叶はやはりおしゃべりで皮肉屋らしく、絡む絡む。
「お喋りだな、キドニーが言った通り」
「沈黙というやつが、耐えきれん」
言っちゃった叶の顔に落ちた一瞬の影。クラ・・・ッと酸欠になりそうだ・・・(重病だな)
さらに腕を切られた坂井。
看護婦である山根知子を介して、画家の遠山。
徐々に集まってきたぞ! というとこで真打登場! 藤木だ――!!
怪我をした高村を連れてきたのだが、この抗争とはまた別に絡むのがこの藤木と高村の過去の事情で。
組の親を殺し、廻状の出ていた藤木。今までどれだけの鉄砲玉が来ようと全て返り討ちにしてきた藤木。
それが、この高村だけはそんな簡単な相手ではなく・・・藤木の過去に揺れるのはもちろん社長だ!
しかしそれを表に見せないのも、また社長で。
藤木を崇拝する坂井は素直にその感情を見せて、ああ、可愛いぜチクショウと・・・(おっと、違う方向に)
過去を捨てた藤木の、捨てられない相手だからこそ、藤木は社長から離れ高村に手を貸し――
さらにとうとう、事件に絡んだキドニーもやるかやられるかの状況において、叶に依頼をしてしまって人生の闇を抱えてしまう。
さーこっからが注目なんですがね! 事件が終息に向かい始めたラスト。
なんつーか、そのすべてをここに記したいくらいです。
全てが終わったように見えて、最後の決着をつけなければならなかったのは今回再会してしまった
藤木と高村。
最後のシーンで坂井が泣く。
社長が「これ以上、友達に死なれたくない」と弱音を漏らす。
けれど藤木は、もう決めてしまっていて――
「社長は?」
「ここにいる。ここにいるぞ、藤木」
「やっぱり、会いたかったです」
その笑みに撃ちぬかれる・・・・秋野が死にそう。
「藤木、で死ねますか?」
ブラディ・ドールを知る人なら誰もが記憶に残る台詞だと、思う。
そしてドクの力を出すこともなく、藤木は目を閉じたのだ。 -
B・Dシリーズ6。「けだものの躰、人間の心」…「やっぱり、会いたかったです」で号泣
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【ブラディ・ドール】六作目。
桜内・山根登場。医者先生が男前。