祖国よ友よ (角川文庫 緑 638-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041638026

感想・レビュー・書評

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  • 【ネタバレあり】
    船戸与一の短編をはじめて読みました。
    以下各作品のレビューです・

    「祖国よ友よ」
    ・外人部隊上官の悪事に怯むことなく、盟友の意思を受け継ぎ、それを果たしていく様がカッコよくもあり、ハードボイルド一直線という感じでよかったです。ただ、ストーリー的には若干物足りなさを覚えましたが。

    「爆弾の街」
    ・こういう運命は辿りたくないという典型的な話でした。可もなく不可もなく。

    「どしゃぶり行路」
    ・主人公目線でいうとちょっと出来すぎた話かと。こちらも可もなく不可もなく。

    「北溟の宿」
    ・この話が一番おもしろかったです。決して弱みをみせることのない主人公のハードボイルド路線はカッコよかったですし、最期に見せる落ち着いた振る舞いもカッコよくもあり、儚さもありました。

    これで船戸作品は3作品目ですが、どうやら、主人公の背負っている境遇、ヒーロー像はいつも似たもののようですね。まず、日本人であり、外国で反骨の精神で生き延びていく様が浮かび上がっています。


    船戸与一作品:3冊目読破。
    読書期間:2009.5.14~5.21

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