- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041690383
作品紹介・あらすじ
「妖怪を見ることができる」という特殊な能力を持った弱虫の少年・タダシ。日本中の妖怪たちと力を合わせ、魔人・加藤保憲と戦うことに――! 愛と勇気の冒険ファンタジー!
感想・レビュー・書評
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あの「魔人・加藤保憲」が平成の世に還ってきた。というだけで、もういい年の大人なのに一気読みしてしまった。子どもも読めるように書かれているのだけれど、荒俣さんのSFの怪しくミステリアスな魅力は全然遜色なくて、面白く読めました。でも子どもとあの加藤保憲(帝都物語でかなりハードなキャラだった)が戦うということでかなりウケました。
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すねこすりかわゆい^^
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割と子供向けの内容でもう少しおどろおどろしいものを想像していたので拍子抜けしてしまいました。
荒俣先生だから…と勝手に思い込んでいた私が悪いのですが。
加藤保憲の登場は嬉しかったです。脳内では嶋田さんで再現されました(笑)
日本中の妖怪の盆踊りは壮観でしょうね。
佐田さんはその後無事だったのかが気になります。 -
次に何の本を読もうかと考えていると、深夜テレビでこの小説を原作とした映画がたまたま放映され、買ったもののまだ読んでいなかったこの小説を読み始めました。
映画自体は映画館ですでに鑑賞済みだったのですが、小説で読むと映画の裏にある状況を知ることができてとても面白かったです。
個人的に、妖怪目線から見た安倍清明のイメージの悪さに驚きました。同じ作者が書いたかっこいい清明の作品も読んでいたからです。やっぱり人(妖怪)によって、他人の見え方、イメージは違うものなんだよな~と物語の本質と関係ないところで妙に感心してしまいました。 -
できれば小学生か中学生の時にこの映画を観て、高校生で京極百鬼夜行シリーズを読みたかった。素晴らしく楽しかったろうと思う。大戦争ならぬ大盆踊りは道中も含めて、映像で観てみたくなった。機会があれば借りてみようと思う。
広く深い知識を子どもたちを楽しませるために使っているのは素敵で、そんな仕事ができる作者を尊敬する。荒俣さんの本を読むのはこれが初めてだったけれど、興味を惹かれた。今度は大人向けなのか確認してから買おう笑 -
随分昔に古本屋で買った本です。未読の本を探して部屋をひっくり返してたら出てきました。ちょっと…子供向けすぎるかなあ。
荒俣さんの本はやっぱり帝都物語が面白かったなあ…。あの印象が強すぎて…。
妖怪と一口に言っても今の妖怪と昔の妖怪じゃ変わってきているのではないでしょうか。と、個人的には思います。今は反対にネットの世界で訳のわからない顔の見えない隣人の書き込みや詐欺が横行していたり、いじめやオレオレ詐欺なんかも現代の妖怪のような気がするのですが。人間だって生き続けてますが同じ個体が1世紀、2世紀生きながらえるのは難しい。だったら妖怪も世代交代を繰り返すうちに変化はしているんじゃないのかなあ。そんな昔の妖怪の名前にだけこだわるのもどうなのかな、とそんなことを思いながら読みました。今だって科学で説明できない事象が色々あるわけですし、それを説明するのは目に見えざる世界が必要だと私は思っています。
お話は…あまり面白くなかったかな。結局タダシ君じゃなきゃいけない理由がよくわからなかった。そしてみんな壊してやるの彼は相変わらず女性に弱いなあ…と思いました。恵子夫人が復活して引導を渡すのではとちょっと期待してしまいましたよ。 -
登場するさまざまな妖怪やその特徴、生息地(?)などが解る点はとても便利。
ストーリーとしては、主人公が子どもであり、主なターゲットもまた幼子であることを考えると、少々表現が難しいようにも思う。
特に作中で描かれている情熱的であり盲目的な愛情表現をどの程度理解できるのだろうか。
国語の教科書や入試で「ここで主人公はなぜこうしたのか」といった問いを作るのに適した文章なのかもしれないが、あまりにもあっさりとした人物描写が個人的には物足りなさを感じる。