青春の証明 (角川文庫)

  • 角川書店 (2004年7月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784041753620

作品紹介・あらすじ

警官が襲われるのを目撃しながら見殺しにした男が、汚名をそそぐために警官に転職した。胸の内に深く傷を負った彼が青春をかけて証明しようとしたものとは!? 「証明」シリーズ第二作。

感想・レビュー・書評

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  • ご都合主義的な展開の中、主題として "卑怯" という心の弱さが様々な局面で現れる。それが男女の愛憎や戦争下の生死の狭間における選択肢の戸惑いが露わになる。生への執着は常に昂ることなく時折自暴自棄気味になる。他者に言える信条と言えない本心、その揺れ動きに人の業が包摂している。この物語に通底する切なさは私たちの共通する道程かもしれない。

  • 深夜の公園でデート中に暴漢に襲われた笠岡。助けに入った警官を見殺しにしてしまい、贖罪の気持ちから自身も警察官になり当時の犯人を探す。
    一見無関係に見える3組の家族の物語。それぞれに負った業が深く、特に最後のある人物の独白はあまりに残酷。

  • 読後明日の我が身にも起こり得るかも知れない作品群の中で、失われた20年を追求する。ラストになってすべてひっくり返る展開とは?

  • その構想力は 豊かで 緊張感がある。
    ・麻子と道太郎の前で 松野時子の父が殺される。
     麻子が道太郎に卑怯者といわれる。
    ・道太郎が償う。時子と結婚。
    ・矢吹と麻子との結婚
     戦争に対するとらえ方が リアリティがある。
    ・笠岡道太郎の風化とその執念の描き方が優れている。
    ・結末として 時也と由起子がうまくいくとなっているが
     そうだろうか。
    ・殺人犯を父として持つ由起子の将来は?
    ・偽善の愛 が 森村誠一は好きなんですね。

  • 面白いんだけど、読後に異様に残るこの感覚は何でしょう?人間の業を思わされる。

  •  図書館の先生に進められ読んだ一冊。


     一言で言えば、


    『いい、ものすごくいい』


     今まで読んでいたのとは別ジャンルだからか新鮮な感じがした。
     世界観が多分戦後のバブル時代(だと思う)


     その中で展開していく一人ひとりのドラマがいい感じで、読み終わっても「こんなんでいいの?」と言いたくなる一冊。


     高校生の自分とはちょっと違う青春だったけど、かなり面白かった。

     久々に読んでよかったと思える作品。

  • 筆致は卓越してるが、ストーリー中で
    強姦された女性が強姦相手とつき合ったり、
    一番悪いヤツらが野放しだったり、
    この人の倫理観は根本的におかしいと思う。

  • 証明三部作のひとつ。
    自身の罪を償うため、青春を取り戻すため刑事に転職し、一生をかける男の物語。
    矢村と由美子の再会、矢吹の軍隊での話、由紀子と英司の恋などそれぞれのストーリーも楽しみながら全体として絡みあってくれるので良いです。
    でも名前が似すぎて混乱します。。。

  • 「証明三部作」ではこれが一番好きです。たぶん他の二作に比べ、派手さがないのか映画化されてはいませんが、三浦綾子の「氷点」や野沢尚の「深紅」あたりが好きな方はこれもチョイスしてみてはいかがでしょう。

  • これも森村誠一の代表作。理屈抜きに面白い。山崎努主演のドラマもかなり良かった。

  • 「人間の証明」「野性の証明」と並ぶ証明三部作の1冊。高校時代に購入。

  • 森村 誠一 / 角川書店 (2004/08)

  • 「証明三部作」の二番目。
    那須警部がちらっと出てくるぐらいで「人間の証明」との関連はほとんど無い。
    「人間の証明」が秀逸すぎて若干見劣りするけど十分に引き込まれる作品です。主人公のなかば投げやりな人生の選択とその結末は、世の中や人生の不合理を感じさせます。

  • ここまで来ると、パターンは読める。でも、裏の裏をかかれて、またやられた。そんなアホな!?

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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