この闇と光 (角川文庫 は 10-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 857
感想 : 150
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041785041

感想・レビュー・書評

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  • 驚いた。小説という形だからこそ見せる事のできる物語だと思った。王様とお姫様のその後が少し気になる。

  • ブクログまとめ「どんでん返しがすごい小説5選」
    (こーがさん・単行本)http://booklog.jp/matome/14/ko-ga
    (よーこさん・文庫版)http://booklog.jp/matome/14/yokoneko 
    で知りました。素敵な本との出会いに感謝~。

     知ったきっかけとは関係なく、盲目で一方的な情報しか与えられていない主人公・レイア姫はまさにアンリライアブル・ナレーターだなあと思っていた。どうせ叙述トリックなんだろ……と警戒心むきだしのわたしだったのだけど、くぐりぬけられたのは1個目のどんでんだけ。その後はもうどーん! でーん! て感じ(どんなだよ)

     まさに小説でしかできない作品。ミステリー的な形をとりながら、謎を謎のまま残して終わる、ある意味ではミステリを否定しているような、そんな感じも受けた。

     冷静に考えると、アイツ、変態にもホドがあるな(笑)

  • なんて贅沢な小説! 小説の可能性に改めて気付かされ、目から鱗が落ちた!! 面白いのに、秘めておきたいような、特別な一冊!

  • 途中で面白くなったのにラストに向けて?・・・

  • ネタバレせずに感想を書くのが難しい・・・。
    耽美な世界観に、心が奪われました。

    失脚した父王と幽閉されている、盲目の姫君レイア。
    物語の世界に浸る彼女に寄り添うと、不思議と世界が美しい。
    けれど、不穏な空気は常につきまとう。

    読み終わったあと、もう一度「レイア」の物語を見たくなりました。

    本を読まれた方と未読の方が、この感想を見て思う内容はきっと違います。
    そんな本なのでした。

  • 第6感が開きっぱなしにされているような。全ての感覚がホルマリン漬けにされてしまったような。最後の最後まで、読み終わっても、世界から抜け出せない。

  • 盲目のレイア姫は、国を追われて、国王である父といっしょに住んでいた。それはそれは、かわいがられて。怖いのは侍女のダフネ。敵国の人間だし、苛められる。しかし、父のもとで、本を読みきかせられ、音楽をきき、字も覚えるのであった。絵だけは、盲目なのでムリだったが。
    どんだけびっくりするんだろう、と思ってたら、やはり驚いた。
    しかし、確かに、ダフネと父が言い争う場面とか、初潮をむかえたところとか、ん?みたいなとこがあった。そこがすっきりした。
    実の両親より、育ての親ってとこか。

  • 淡々とした話で、それでいて驚きが混ぜ込まれた話でした。

  • え=??そっちに行くの??って感じだ。

    前半の不穏でどこか艶かしさのある雰囲気は結構好き。

  • 前半と後半のギャップが凄い。
    これぞドンデン返し!の傑作です。
    何ともいえぬ耽美な世界観も素晴らしい・・・・。

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著者プロフィール

1948年生まれ。版画家。日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞受賞。『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞しデビュー。著書に『この闇と光』、『一八八八 切り裂きジャック』(角川文庫)など。

「2019年 『最後の楽園 服部まゆみ全短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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