水木しげるのニッポン幸福哀歌 (角川文庫 み 18-6)

著者 :
  • KADOKAWA (2006年7月25日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041929124

作品紹介・あらすじ

追いかければ追いかけるほど逃げていく「幸福」とは如何なるものか?幸福観察学会を主宰し、幸福の本質を探りつづけている水木しげるが描く、「幸福」にまつわる20の物語。幸福を夢見るあまり、哀しみを味わう人間たちの姿は、いつの世もかわらない。人生の達人、水木しげるが贈る珠玉の短編漫画集。人生の教科書がここにある。初文庫化作品「一つ目小僧」「役の行者」「打ち出の小槌」「時の神」など11編を含む20編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 1967年から69年にかけて、週刊漫画アクションに掲載された日本の民話シリーズ。短篇20作品が収められています。

  • うだつの上がらない山田三郎がいろいろな怪異に出会い、幸福を逃し、索莫とした気分になる……全編これだけ。
    なのにどこかした埃っぽい香気が立ち上がり独特のフレイバーがある。

  • 水木先生のお気に入りキャラであるメガネ。
    金も無く顔も悪く性格もパッとしない、私と同じ存在である彼が得る無常というか悲惨な体験を通して人生について考えさせられる珠玉な短編集。

  • 1960年代後半、
    双葉社『週刊漫画アクション』に連載されていた、
    妖怪・物の怪との接触を通して
    人間の幸福を考察するというシリーズ。
    ねずみ男がちょこっと登場。

  • 面白かったです。哲学的だと思います。
    何が人間にとって幸せなことなのか考えさせられます。
    水木先生は、戦争を通じて様々な経験をし、ご本人が幸福について非常事態で考えられたからこそ描けた漫画だと思いますし、説得力もあります。
    40年前の漫画なのですが、今読んでもとても新鮮です。
    人生で色んなことに悩んだ時に、読みたい本です。

  • 大人向け水木しげる。戦争で死にかけた人が描いたと思うとなんだか凄みがある。

  • テレビで「ゲゲゲの女房」の放送をしているのでブックオフで購入した。2冊で500円、BOOK OFFの100円書棚にはありませんでした。昭和42年に週刊漫画アクションに掲載されたものばかりが20編。私が26歳のころの作品です。大変 楽しめました。

  • 良いなぁ。

  • 幸せなんてありゃしない。
    あれは人間が勝手に作った言葉なんだ。
    幸せになろうとすればするほど不幸になっていく人びとの物語。

  • (図)

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著者プロフィール

1922年(大正11年)生まれ、鳥取県境港市で育つ。太平洋戦争時、ラバウル戦線で左腕を失う。復員後、紙芝居画家を経て貸本漫画を描き始め、1957年『ロケットマン』でデビュー。以後、戦記もの、妖怪ものなど数多くの作品を発表。1965年『テレビくん』で第6回講談社児童漫画賞を受賞。1989年『昭和史』で第13回講談社漫画賞を受賞。1991年紫綬褒章受章、2003年旭日小綬章受章。主な作品に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』『総員玉砕せよ!』『のんのんばあとオレ』など。2015年11月死去。

「2022年 『水木しげるの大人の塗り絵 あの世紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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