眠れるラプンツェル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970133

感想・レビュー・書評

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  • あなたは、『昨日も暇だった。そして今日も暇である。明日もたぶん暇だろう』という人生を送ってみたいと思いますか?

    ブクログにレビューを書くようになって一年数ヶ月。一方で私は普通の会社員でもあります。休日出勤もあれば残業もある、そう簡単に休みなんてとれはしない。そんな忙しい日常の中で、本を読んでレビューを書くという時間を作り出すのは思ったほどには容易ではありません。一日24時間という時間は誰にだって平等です。その時間を何に使うかはその人次第。生きるためにやむを得ない仕事の時間を除いた残りの時間をどう使うのか、ある意味それが、その人の人生の選択とも言えると思います。そんな忙しい人生を生きていると、何もしなくても暮らせる人生に憧れる時があります。『今日はこれから何をしようか』と考えても『頭には何も思い浮かばな』いという日常。何ものにも拘束されず24時間を自分の思うがままに生きられる日常、それが明日も明後日もその先も変わらずずっと続いていく、そんな人生を生きられるとしたら、あなたなら何をするでしょうか?あの新刊も、あの長編も、ずっと読みたかった本を全部読んでも、時間は幾らでもあるというそんな人生。

    ここに、そんなある意味で”夢のような人生”を手に入れたひとりの専業主婦を描いた物語があります。『私は退屈を求めていた。何も起こらないことを望んでいた』というその女性。それはそんな女性が『私は生きていきたかった。春が来たことを喜べる暮らしが欲しかった』と、自由な人生に自ら一石を投じていく物語。それは、”高い塔に閉じ込められた”ひとりの女性が塔の外にある世界へと踏み出す様を見る物語です。

    『マンションの八階にあるベランダから』空を見上げ『夏が終わる』と思うのは主人公の手塚汐美。『今日はこれから何をしようか。私は自分のするべきことを考えてみ』るも『頭には何も思い浮か』びません。『暇ですなあ』と呟やく汐美は、『長袖のポロシャツとジーンズに着替えて部屋を出』ました。『私が住んでいる「グリーンヒルズ」と私鉄のターミナル駅「みどりヶ丘」を循環運転』するバスに乗り駅に向かう汐美は『夜は眠れないのに、どうして昼間外にいると眠いのだろうと不思議』に感じます。そして、『もう一カ所、強烈に眠くなる』という場所へと向かいます。『一万円札を機械で両替』し、『レディース台コーナー』で、昨日、打ち止めになったという『三十五番台のパチンコ台の前に座』った汐美が『パチンコをはじめたのは二年ほど前』でした。『パチンコに技術はいらない』、『最低一万円はその台に入れる覚悟をする』など考え『結構勝てるよう』になったものの今日は玉がなくなったという汐美。『もう帰るんですか?』『今日はついてなくて』と、『いかにも昔ヤンキーだったという感じの』店員と言葉を交わした汐美は、『家に帰って寝よう』と店を後にします。駅前への近道となる『大きなゲームセンター』の中を歩いていると『ふと見たことがある顔を見つけて』立ち止まりました。『一番隅の機械に向か』う男の子を見て、『ルフィオだ』と『声に出さず、彼の名前を呼んだ』汐美。『制服姿』の彼を見て『彼は学校をさぼっているのだろうし、そんな時に隣の部屋に住んでいるおばさんに声をかけられたら嫌に決まっている』と思い、声をかけるのを躊躇します。そして帰途へとついた汐美は『今日はいいことがふたつもあった』と一日を振り返ります。『何カ月かぶりに、知らない男の人と口をきいた。そしてルフィオを見かけた』という出来事を思い『いいことがあるのは、嬉しい』と感じる汐美。『結婚して六年目の専業主婦』という汐美の『毎日毎日そりゃあ平和で呑気である』という今の生活。そんな『退屈でない生活など、考えただけでもぞっとする』と、何もない日々を満喫していた汐美の前に久しぶりに家に帰ってきた夫が『お土産。ナマモノだから今日中にどうぞ』と一匹の猫を差し出しました。『猫なんて飼えないわよ。困るってば』と拒む汐美を後にまた出て行った夫。そして、猫がいる暮らしが始まった汐美に、今までの退屈な日常が大きく変化していく物語が待っていました。

    1995年に発表されたこの作品。作品冒頭に『ラプンツェルはお日さまの下にいるいちばんうつくしい子どもになりました』から始まるグリム童話「ラプンツェル」の一節が挿入されて物語は始まります。『十二歳のとき、魔法つかいの女はラプンツェルを塔のなかへとじこめました』と続くグリム童話のラプンツェルは、”森の中に築かれた入り口のない高い塔に閉じ込められた”ひとりの”美しい少女”が主人公となる物語です。そして、その状況に重ね合わせるかのように、この作品の主人公の汐美も『昨日も暇だった。そして今日も暇である。明日もたぶん暇だろう』と『結婚して六年目の専業主婦』という暮らしを『グリーンヒルズ』というマンション棟の8階の部屋で過ごしていました。ラプンツェルが”閉じ込められた”一方で、汐美は、外出することも本来は自由だし決して幽閉されているわけではありません。どちらかと言うと、『私は何をしようと自由である。働こうが働かなかろうが、出かけようが家で昼寝をしようが自由だ』と、その生活を謳歌する立場にあります。そんな汐美の好き勝手な暮らしはある意味で誰もが一度は憧れる最高に贅沢な暮らしと言えなくもないと思います。

    そんな汐美の日常に変化が訪れます。それは、ある日、夫が『お土産。ナマモノだから今日中にどうぞ』と持ち帰った一匹の猫が起点となりました。『部屋の中で育った猫はね、外に出なくても平気なんだって』というその猫。『家の中でご飯も愛情も全部足りるから、外に行く必要がないんだって』と、外の世界を必要としないその猫。それは、『不妊手術をしちゃえば、発情期もなくなるから、もう本当に一生家の中にいて、それで幸せなんだって』という、外の世界と関わらずとも幸せに生きていけることを象徴するものでもありました。一方で、そんな存在が汐美に逆に自室の外の世界を意識させるきっかけを生みます。それが、隣家に暮らす15歳も年下の中学生・蕗巳(ろみ)の存在でした。そんな彼のことを『「フック」という映画に脇役で出ていた男の子』の名前をつけて『ルフィオ』と呼んで意識していく汐美。『彼を見ると、何となく気持ちが痛むのだ』という汐美は、『壁を隔てた隣の家で、ルフィオはどんな布団で眠っているのだろう。どんな夢を見るのだろう』と気持ちがエスカレートしていきます。そして、『私は寝ても覚めても、ルフィオのことばかり考えている』と進む物語は、『ルフィオは唇を合わせたまま、私のからだをさぐってくる』という禁断の展開へと進んでいきます。

    そんな物語はどんどん壊れていく汐美の痛々しい姿を描いていきます。そんな中、一方で自身の今を考える汐美。そこに登場するのが『生きていくために、私は死んでいたのに。何も望まず、ぴくりとも動かず、水面に石を投げ入れたりせず暮らしてきたのに』という言葉でした。退屈を嫌がらず、マンションの一室でただただ平和に暮らす日常こそが人生だった汐美。人間が生きていくということはどういうことでしょうか?人それぞれにその目的は当然に異なりますが、生きていくためには一方で働かざるを得ません。働かないで好きなように暮らす人生を憧れる気持ちというのは誰にだって沸くものです。しかし、それでも私たちは働き続けます。それは、そこで人と関わることによって、社会に、人が暮らす人間社会に参加していくという行為でもあるからです。そんな社会から隔絶させられ生活を送ってきたことを実感する汐美は、一方で住む場所を与えられ定期的に生活費も振り込まれる日常を漠然と過ごす中で『私はここを出て行くことができない』と感じるようになってしまっていました。『ここは緑の孤島に立つ塔で、私にはそこを下りる梯子がない。あったとしても、孤島を取り囲む社会に漕ぎだす舟がない』という状況にある自身を認識して呆然とする汐美。そんな汐美が『飼い主の手から離れる勇気があるのだろうか』という先に『私は生きていきたかった。春が来たことを喜べる暮らしが欲しかった』と、そこにひとつの転機を見る物語は、人として生きるとは、ということを読者に改めて感じさせる中に幕を下ろしました。決して明るい未来が見えるわけではないその結末。しかし、私には作品冒頭のある意味で人生を謳歌する汐美が人としての生き方を取り戻す未来をそこに朧げながら見ることができたように思います。

    〈ねことねむる〉〈おとことねむる〉〈こどもとねむる〉、そして〈ひとりでねむる〉と、『ねむる』ことを一つのキーワードにひとりの専業主婦の人生のいっ時を切り取ったこの作品。そこには、『退屈でない生活など、考えただけでもぞっとする』と、自由な代わりに何も代わり映えのしない平和な生活を謳歌する主人公の日常が描かれていました。一見、『何をしようと自由である』と本人が認識する通り彼女の24時間は彼女の好き放題な人生ではあります。しかし、実際にはその人生は、社会と隔絶された世界にひとり生きる、まるで塔の中に閉じ込められたグリム童話のラプンツェルと重ね合わせられる、そんな人生でもありました。そんな汐美がルフィオとの出会いによって壊れていく様を見るこの作品。そして、『現実を見なきゃ駄目だ』と言われ戸惑う汐美の姿をそこに見るこの作品。そんな作品を読み終えて、ただただ平和・平穏な暮らしとは本当に幸せなんだろうか?ふとそんなことを考えてしまった作品でした。

    • さてさてさん
      しずくさん、こんにちは!
      そうですか、過去に読まれたかも?ということですね。童話にヒントを得て書かれた小説というのは多々あると思いますが、こ...
      しずくさん、こんにちは!
      そうですか、過去に読まれたかも?ということですね。童話にヒントを得て書かれた小説というのは多々あると思いますが、この作品は絶妙でした。確かに自由な時間は何よりも大切ですが、それは日常の何かしらの拘束があってのことなのかもしれませんね。しずくさんおっしゃる通り惜しい作家さんを亡くしたと思います。山本さんの作品は水曜日にレビューするもの含め9冊読みましたが、ご病気もあって近年の作品が少ないです。もっと読ませていただきたかった、つくづくそう思います。
      2021/11/15
    • メイさん
      こんばんは。はじめまして。
      山本文緒さんが亡くなったというニュースで知ったとき随分まえに読んだな、何だったかな?思ってました。さてさてさんの...
      こんばんは。はじめまして。
      山本文緒さんが亡くなったというニュースで知ったとき随分まえに読んだな、何だったかな?思ってました。さてさてさんのレビューを拝読し、この本だと思いレビューを読みながら、その当時の自分の感想も思い出しました。
      登場人物たちの孤独が読んでて苦しくなり、何が幸せなんだろうか?そういう事を思った覚えがあります。
      前に読んだ本をレビューを読んでそのときの事を思い出すのも懐かしくていいなと思いました。
      2021/11/15
    • さてさてさん
      メイさん、こんにちは!
      山本文緒さんの作品の中でも書名がとても印象的な作品だったので気になっていて今回読みました。メイさんもかつてお読みにな...
      メイさん、こんにちは!
      山本文緒さんの作品の中でも書名がとても印象的な作品だったので気になっていて今回読みました。メイさんもかつてお読みになられたのですね。お書きになられている通り登場人物の孤独感はたまらないものがありました。童話と違って街に出かけるということができる汐美ですが、孤独感というのは単純に塔に閉じ込められるということではないことがよくわかります。日常における人との関わり合いというものが人が人として生きていく中で如何に大切かを感じました。
      そして、私のレビューが、メイさんの記憶を呼び覚ます起点になれたこと、とても光栄です。
      コメントありがとうございます!
      2021/11/15
  • 平成や令和の女性は昭和の女性より、圧倒的に結婚しても働きたがるし、外に出たがる。経済的に安定していたとしてもだ。私もその一人だが、社会から離れたお姫様になると、心が不健康になりやすく、いずれあっという間にお姫様ではなくなることを知っているからだろう。知恵をつけた現代の女性は強い。今の時代の夫婦も、昔の時代の夫婦も、それぞれにメリットデメリットがありますね。


    「部屋の中で育った猫はね、外に出なくても平気なんだって。家の中でご飯も愛情も全部足りるから、外に行く必要がないんだって。不妊手術をしちゃえば、発情期もなくなるから、もう本当に一生家の中にいて、それで幸せなんだって」タビをどこからか貰って来た時、夫が言っていた台詞だ。このまま何もせずじっとこの部屋に閉じこもっていれば、夫は私を決して追いだしたりはしないのに、私の中の雌が外に出してくれとおなかの中から私を蹴るのだ。私は、私の中の雌がうらめしかった。子宮をなくしてしまえば発情しないのなら、その方がよほど幸せなことに私は思えた。「どうせ使わないなら子宮なんていらないのに」私がそう呟くと、柳田さんは長い沈黙の後ぽつりと呟いた。「あなたは猫じゃないのよ」「私も、あなたも、猫じゃないの。そんなこと言うのはやめて」

  • 28歳専業主婦の汐美と、13歳年下の隣の家の中1ルフィオと、ルフィオの義父の43歳ダニー。

    寂しい思いに気づかないふりをしてきた汐美の心が動きはじめると、少しずつ少しずつ人との関わり方が変わってくる。
    恋に年齢は関係ないって言うけど、たしかに本人たちには関係ない。でも世間がそれを許さないのも現実で。
    何不自由ない生活を手に入れたとしても、心が自由かといえばそういうわけじゃないよね。
    ルフィオやダニーもそうだけど、汐美ちゃんも、ここから新しい恋をしてほしいと思った。ちょっと切ない。

  • 主人公の女性に共感出来てと思ったけれども結末にそうきたかと。
    子供達が凶暴すぎてちょっと怖かった。
    感想を書くのがちょっと難しいです。

    作者の方自身が闘病されていた事も初めて知りました。
    人の感情のものすごく深いところまでも書かれていて読んでいるととても引き寄せられます。

    本だけではなく作者さんにも興味が持てました。他の作品も読もうと思います。

  • 専業主婦の女性が主人公のお話
    夫はたまにしか帰ってこない忙しい人
    女性はいつも暇している人
    それが、夫が連れてきた猫を飼うことになり
    それからいろいろなことが起こり
    まぁあんな人生はないだろうけど
    いろいろ起こりすぎ、というか
    何気に女性の行動が・・・軽すぎるというか
    それなりに楽しめました

  •  なぜか癖になる山本文緒作品。人とあまり関わらず、社会とつながっていないとおかしくなってくる感覚はわかる。独占欲を感じるほど誰かを好きになったことがないので、やはり主人公に感情移入はできない。28歳でそこそこ綺麗な専業主婦、清楚ファッションなど文章から人物像が浮かび上がりそうなのに今ひとつ上手く想像できないのは、彼女の異質な要素に拒否反応を起こしているからか。暇って恐ろしい。

  • 専業主婦として月に1~2度程度しか帰ってこないCMディレクターとして働く夫を待つ主人公が
    隣の住人をはじめとしたマンションの住人や猫との関係を通じ、自分の人生を切り開いていくまでを描いた作品。

    主人公はどこか病んでいて病的に描かれてはいるけれど、自分を縛り付けているのは自分自身だと言うことを教えてくれる一冊。

  • ラプンツェルと言えば、塔の上のラプンツェル。外出を禁じられた姫の話。この小説は、現代版ラプンツェル。家庭を持つ囚われの女性は、抑揚の無い平穏な日常を暮らすのだが、どこか危うさを含みながら日々を繰り返す。嫌なものを嫌と言わない事で、そして、その日常を変えるほどの熱情も無く。しかし、それはいつしか膨らみ、爆発し、鮮血のような生々しくも美しい、禁忌なドラマを導いていく。
    たっぷりと吸い込まれる小説。良作。

  • 山本文緒さんの書く女性主人公は
    飄々として見えて底知れない狂気を抱えていて
    目が離せなくなる

    誰かと一緒に居ても感じる孤独

    そんな気持ち誰にでもあるんだと思うけど
    どうやって折り合いつけるべきか分かない
    でも、汐美はひとつだけ明確に欲しいものがあって
    そしてこの本の展開はめちゃくちゃになって。
    なんとなくそれで私も満足した。

    生きるために死んでいたというフレーズ
    すごくすごく印象的。。。

  • 日本には 専業主婦 という社会的な形態がある。
    専業主婦の生態を詳しく堀りつづけて、
    安定しているようで不安定な生活を
    着実に、組み立てていくことで、
    日常の中の非日常が描かれる。

    ラプンツェルは グリム童話の主人公で、
    セックス好きである。
    結果として 妊娠するのであるが、
    ラプンツェルといわれているように、 
    この主人公 専業主婦の汐美は 
    酒を飲むと見境がなく セックスをしたがるようだ。
    不妊治療をするが、旦那の協力をえられず 
    結局こどもはなく
    旦那の買ってきたネコに愛情を注ぐしかない。
    ネコは よく眠るので 
    また 汐美も眠るのだが 熟睡はできない。
    まったく、旦那は 
    自宅登校拒否者のような生活をおくっている。
    とにかく、毎日 ヒマなのだ。明日も ヒマなのだ。
    そんな、耐えられないほどのヒマな日々を
    おくっているなかで、
    中学1年生の ルフィオ が現れた。
    はじめは、何げなく部屋に上がってきているが、
    次第に恋心が生まれていく。
    ところが チビでハゲの男 
    つまり ルフィオの義理の父親と
    酔っぱらって、関係を持ってしまう。
    汐美そんな行為に対して、
    あとから反省するタイプのようだ。

    ルフィオと父親は、汐美の家に出入りするようになる。
    ルフィオと父親は、汐美の部屋のとなりの人であり
    母親は 娘のステージママで忙しくしている。
    そのマンションでは、ネコを飼ってはいけない規則なので
    ネコを飼うな という嫌がらせが 起きるようになる。
    そのような いたずらをするのは 誰なのか?
    意外な結末と汐美のとった行動が、衝動的ともいえる。

著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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