スカイジャック (角川文庫 赤 531-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042531012

感想・レビュー・書評

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  • 360人の乗客とともに、ジャンボジェットが消失。
    とにかく謎が大胆。
    そしてゴルフ場の穴を皮切りに推理が始まり、「エコノミークラスの乗客のほとんどはサクラ」、「飛行機は部品に解体されて整備場に」という真相も面白い。
    ユーモアの部分も嫌いではないのだが、中盤あたりは少したるんでしまったなという印象。
    面白いけども傑作にはなり損ねた作品といったところか。

  • ユーモア作家トニー・ケンリックの代表作。最初は訳の古さと地名の羅列にくじけそうになりましたが、読んでよかった!事件を調べているはずのベレッカーと秘書のアニーが、とんでもないトラブルに巻きこまれていくのがおかしくておかしくて。特にアニーの受難を読むと、初めての仕事が上手くできるか不安・・・なんて思うのが馬鹿馬鹿しくなります。中盤ではベレッカーの推論とある人の行動が重なって、「まさかそんな理由で事件を起こしたんじゃあるまいな!」と背中に嫌〜な汗が流れました。犯人達とベレッカーの対決を噛みあう様で噛みあわなくするのはちょっと出の脇役達。こういう伏線の張り方大好きです。最後に思ったのは、被害者にも犯人にも味方できる、弁護士って職業はすごい!上手くすれば二重取り。オイシイ職業ですね。

  • 初トニー・ケンリック。70年代臭プンプン。今となっては古臭いが、面白かった。

  • 小粋なハードボイルド!?

    何という奇抜なアイデア!かといって島田〇司氏のように力技(荒技)でねじ伏せるわけではない。事件をかき回すべレッカーとアニーのやりとりが何とも楽しい。内藤陳さんの解説にもあるように訳者の石田公子さんの功績も大きい。海外ミステリーは訳者との相性も大切だと改めて実感。

  • これも”三人のイカれる男”と一緒に古本屋で購入。しかし、ストーリーに覚えがあることから、どうも自分の本棚にも有るような気がする・・(確かめてないが)
    最初の作品ということで、一寸どうかな?と思ったが、まずまず面白かった。
    所々に出てくるドタバタの切れは今一のような気もするが、主人公(弁護士)とその元妻(今は主人公の秘書)の会話のテンポが良くて気が利いている。

  • 鮮やか!

  • 「三人のイカれる男たち」の作者。(トニーケンリック)

    ジャンボジェット機と360人の乗客を誘惑したから身代金を払え!

    飛び立ったはずの機が、忽然とレーダーから消えてしまう。
    墜落はしていない。では、どこへ消えてしまったのか??

    ゴルフ場に空けられた穴ぼこをたまたま見つけた人間が事件に巻き込まれるが、その穴ぼこからの推理で犯人に近づいていくという展開。

    ただ推理するというより、色々なアクションシーンがあるので、結構楽しめたと思う。

  • 久しぶりの海外作品。
    ジャンボジェットが乗客ごと忽然と消えてしまい全てを誘拐されてしまうという壮大なシチュエーションのミステリーなのですが、アメリカらしいユーモア満載で飽きずに一気読みでした。
    事件を調査しようと乗り出した弁護士とその助手の奥さんが、手がかりを追いかけている間に巻き込まれる珍騒動が笑えて笑えて。
    特に、弁護士が体育館みたいなところで行われている怪しい宗教団体の集会を、誘拐された人たちが集められていると勘違いして乗り込んでいくエピソードは笑いました。
    あと、奥さんがスチュワデスのかっこをして空港の調査をしていたら、本物のスッチーに勘違いされて飛行機に乗ってハワイまで飛んでしまうエピソードも、ありえない!と思いつつ笑えました。

    …で、ラストはそう来るか!ってのもまた良かったです。
    30年ほど前の作品ということで、設定が古いのも懐かしい感じがしたなぁ。電話ボックスから電話かけるのとか、懐かしいものね~。

  • ユーモアミステリとして絶品。2人のやり取りが絶妙で、本編と関係ないドタバタも笑える。プロットも奇想天外だがよくまとまっている。皮肉な結末も良い。

  • 面白かった。
    犯人側と追う側、二つの視点が交互に描かれ、全体像が浮かび上がってくる。
    巨大なジャンボ機と乗客は、どこに行ってしまったのか。
    大いなる謎があったし、ベレッカー元夫妻のユーモアあるやりとりも面白かった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-9119.html

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