死体は知っている (角川文庫 う 11-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 211
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043400027

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  • ゲーテの臨終の言葉を法医学的に検証し、死因追究のためとはいえ葬式を途中で止め、乾いた田んぼでの溺死事件に頭を悩ませ、バラバラ殺人やめった刺し殺人の加害者心理に迫る…。監察医経験三十年、検死した変死体が二万という著者が、声なき死者の声を聞き取り、その人権を護り続けた貴重な記録。

  • 監察医としての実体験を元に書かれた本なので、ものすごい説得力と、自分の知らない世界を知る好奇心をくすぐられまくりの一冊。ましまろさんは無知なので、そんな制度があることも知らなかったし、全国にあるわけじゃないことも知らなかったし、知的好奇心満たされまくりでおもしろかった。一番心に残ってるのは高齢者の自殺の要因。周囲に誰もいない孤独ではなく、家族が近くにいる環境で感じる孤独が哀しくて仕方ない。あと二冊上野さんの本を買ったのでゆっくり読みます。

  • 死体の涙が印象深い

  • 死体の状態から、どのような状況で死に至ったかを知ることができる。
    それによって真相が明らかになる。

    「死」と向き合う仕事はすごく怖そうだと思うが、著者は真正面から向き合っている。
    死と向き合うことで、亡くなった方を尊重できる。
    わかっているけど、怖い。そう思う人が多いんじゃないかと思うだけに、著者はすごいという月並みな感想が出てくる。

    なかなか考えさせられる本だった。

  • 一気に読めた。内容も簡易。量が少ない。

  • 「死体検死医」とあわせて読みました。
    興味深く読めましたが、上記2冊の内容が若干かぶってる。

  • 「死体は知っている」3

    著者 上野正彦
    出版 角川文庫

    p36より引用
    “いや、目を閉じなければ見えないものもあるのかもしれない。”

    法医学者である著者による、
    死者とその死因にまつわるエピソードを綴った一冊。
    著者の豊富な経験を元にした実例と、
    まるでノンフィクションの様な短篇が収録されています。

    上記の引用は、
    魂の重さと題された項の締めの一文。
    本当に大切な物は目に見えないとは、
    星の王子様の中で使われた一言だったでしょうか?
    死を科学的に分析する法医学者であったとしても、
    感傷的な考えを持たざるを得ない、
    理屈で分かる事の出来ない事が、
    まだまだこの世には数多くあるようです。
    事実は小説より奇なりを地で行く様なエピソードが多くあるので、
    リアルさを追求される方に。

    ーーーーー

  • 一気に読んでしまった

  • 前作の「死体は生きている」に書かれてる事が多々重複して書かれていた。

  • 死体が起こす意外な行動?
    法医学の先生が書いた興味ある一冊

著者プロフィール

昭和17年、和歌山県生まれ。京都大学法学部卒業。職業:弁護士・公認会計士。●主な著書 『新万葉集読本』、『平成歌合 新古今和歌集百番』、『平成歌合 古今和歌集百番』、『百人一首と遊ぶ 一人百首』(以上、角川学芸出版。ペンネーム上野正比古)、『光彩陸離 写歌集Ⅲ』、『ヨーロッパの大地と営み 写歌集Ⅱ』、『ヨーロッパの山と花 写歌集Ⅰ』(以上、東洋出版)

「2016年 『万葉集難訓歌 一三〇〇年の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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