私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 537
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043428106

感想・レビュー・書評

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  • 刑事をやめて探偵になった麻生龍太郎。
    その後のシリーズも読んでいるから、山内の行く末を知ってはいても、更生しろよと思わずにはいられない。ガキだなぁ山内。好きだけど。
    面白かった。

  • 麻生と練がイッパイの一冊♪練がガキなんだけど、そこが又、良くて・・・もう!2人が好きな人なら満足な本ですね。図書館本だったけど、麻生と練関係はチマチマと買い揃えます。

  • 『聖なる黒夜』その後のお話。
    刑事を辞めて私立探偵へ転職した麻生龍太郎。
    少々風変わりな依頼から得体の知れない事件まで、意外な所で繋がる人物たちや、予想を(良い意味で)裏切られる真相。点と点が全て1本の線で結ばれ、事件の全貌が見えた瞬間にはアッと思わせられる。個々の事件が各章ごとに分けられていて、短編集のような読み易さもあり、面白かったです!
    特に、キャッチボールの話が1番のお気に入りです。



    ただ、前作を読んだなら誰もが気になる、
    「麻生と山内、2人はその後どうなったの?!」
    という点については、少ししか描かれていなかったので残念…。しかも、麻生は練だけに対してずっと変われ、変われと言い続けているのが酷。所々で自分が警察側の人間であることだと再確認する場面はあるのに、自分のことは棚上げ⁈と思ってしまう。どこまでも堕ちていくのだと覚悟したのなら逆に自分が暴力団側に加わり、ずっと側で守ってあげればいいのに……。

    でも、そんな未来は例え天地がひっくり返ったとしても絶対に無存在しないだろうなあ…分かってはいたものの、ラストシーンはやっぱり辛い………切ない……

    お別れの時、「さよなら」と言わないのが練らしい
    次、再会するとき2人はどんなところに立って、
    どんな表情をしているのだろう。




    本編とは別で、解説もとても面白かったです。
    クスッと笑わせてもらえたり、
    物語全体の核心を突いたコメントなど、
    その中でも、とあるミュージカルのワンシーンが
    紹介されていて、その中のセリフが

    「このままの僕を 愛して欲しい」


    最後にここでトドメの一発。
    もう泣きそう。



    RIKOシリーズ読もう。

  • 聖なる黒夜ですっかり麻生と練に参ってしまい、即こちらも購入。警察を辞めた麻生が探偵として依頼を解決していく…わけですが、やっぱり気になるのは麻生の仕事ぶりよりも練との関係な訳で。二人が一緒に出てくると本当に嬉しくなります。でもやっぱり不器用な二人…涙。
    どうしてこうも人の心の機微に疎いんでしょうね。巻末の解説に激しく共感したよ。めんどくせー男だな麻生!!
    幸せになるのは難しいかもしれない。でもなんとか、なんとかこの二人に、練が心から笑えるような結末が待っていることを願って止みません。

  • エピローグでの二人。
    なんて不器用なんだ。
    泣けた。
    でも、こんな話が読みたかった――と思った。

    はじめの方のたわいないやりとりが余計に愛しくなった。

  • 練と龍太郎はどうなるのだろうと、不安になりながら頁をめくった。
    最後まで読み、こうなる運命だよなぁと胸がいっぱいになる。

    龍太郎の探偵稼業が綴られ、そこに少しだけ練が顔を覗かせる。
    心のすれ違いがあるような、不安になる描写であった。
    練は、いつだって何だか寂しそうな雰囲気がある。
    途中、龍太郎と練の関係について田村が語るが、
    龍太郎は練について吐露してしまえたら何か変わったのかなと思う。
    しかし、ニ人は変われない。
    これからも、お互いへの想い、執着は変わらないのだろうか。
    練の冤罪の件など、解決するのだろうか。続きが気になる。

  • 言われたことだけを調べるのではなく、気になったことはとことん追求。
    独特の嗅覚で、真相にたどり着く過程が、面白い。
    報酬のためだけではなく、手助けしてしまう人柄もいい。
    警察官時代の作品も、渋い魅力があった。
    番外編的作品のようなので、本編も読んでみたい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-ef99.html

  • 「わたしの宝石を担して貰いたいの」刑事を辞め私立探偵として独立した麻生龍太郎に、奇妙な依頼が舞い込んだ。東京地検の元検事で弁護士を営む早坂絹子とは旧知の仲だったが、叔母から譲り受けた指輪が盗まれたという。唯一の手がかりである叔母のかつての婚約者を訪ねた麻生は、やがて予想外の事実に突き当たり…(「CARRY ON」より)。麻生龍太郎と山内練の宿命―「RIKO」シリーズへと連なる魂を揺さぶる連作ミステリ。
    「BOOK」データベース より

    元刑事の麻生龍太郎の話.魂は揺さぶられたりしないが、なかなか手の込んだ話.探偵の仕事も刑事の仕事も地道な証拠の積み重ねがものをいうという点では同じであるなぁ.

  • 聖なる黒夜と比べるとかなり軽め。
    短編なので読みやすい。
    煮え切らない麻生に若干いらいら…練と幸せになって欲しい。

  • 煮え切らない二人にイライラしつつ、続きが気になってあっという間に読み終わってしまった。まさに中毒になるシリーズです。

著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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