飼育する男 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572144

感想・レビュー・書評

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  • 女性を誘拐し、密室に閉じ込めて、飼育する。大石圭 著「飼育する男」、2006.7発行。この種の物語は作られて久しいですね。1965年のコレクターという洋画が有名でしょうか・・・。フレディとミランダの物語。この映画は、惚れた女性を監禁し、紳士的に?振る舞って、自分を好きになって欲しいというストーリーだったと思います。大石圭さんの「飼育する男」は嫌がる女性をコレクションにして自分の欲望を満たすだけ。三分の一ぐらい読んで終わりにしました。

  • 題名通りの物語。
    幼少期に与える影響の大きさについて考えさせられるものの、内容はそこまで人間の歪みに言及しておらず、淡々とした切り口のせいか誰にも感情移入はできそうもない。
    内容に嫌悪感を抱く人もいるかもしれないが、個人的には嫌悪感は皆無。だからといって共感も皆無だが。

  • 例えば、男女各々がお互いに、
    性癖嗜好としての主従関係を望むなら、
    成立する世界だろうが、
    この作品の主人公は、
    残虐性はないまでも、
    自らの性欲のためだけに女たちを拉致監禁し飼育するという身勝手さ。
    角川ホラーから出ているが、
    これはホラーではないだろう。
    SMでもなくエロスもなく、
    中途半端なイメージ。

  • 読んだ後、これはホラーじゃないよなぁ、とひたすら思った。
    ホラーと言うには怖さが足りない。これはおそらく、自分が主人公に嫌悪感等を抱けなかったからなんだろうけれど。
    ただ、一歩間違えれば官能小説ではあるけれど、あくまでもホラーなので一歩間違えているわけもなく。
    怖いといえば、ラストの後の女性の行く末。

著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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