ユリイカ EUREKA (角川文庫 あ 39-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043656011

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  • バスジャック事件で人質となった運転手の沢井は、乗客の兄妹直樹・梢と共に助かるが、心に深い傷を負う。彼は街から失踪し、兄妹も母の家出、父の自殺後心を閉ざし二人だけの世界に引きこもってしまう。二年後、街に戻ってきた沢井は、兄妹の家に同居し家族のように暮らし始めるが、同じ頃連続して殺人事件が起き、そしてー沢井がとった行動とは…。カンヌで世界の絶賛を浴びた映画作家が描く『癒し』と『再生』の叙事詩。デビュー作にして第十四回三島由紀夫賞受賞。早くも文庫化。

  • 映画を見る前に監督が自らノベライズした小説で予習。序盤はただひたすらに暗いしちょっとしんどいな、と思ったけれど従兄がやってきて、みんなでバスに乗って旅立ったあたりから少し柔らかな光が見えてくる。映像で描ききれない部分を言葉で補足しすぎて読みにくさはある。本職が映画監督だからそれは仕方がないのかなぁともおもうけど語尾が一律で~だった。ばかりでちょっとなぁ…と。2013/155

  • バスジャック事件により死と直面した運転手と乗客の兄妹の再生物語。
    カンヌって感じ。

著者プロフィール

1964年7月13日、福岡県北九州市門司に生まれる。立教大学英米文学科卒。
1996年『Helpless』で劇場映画監督デビュー。2000年『EUREKA』がカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。同作の小説版が三島由紀夫賞を受賞。2011年『東京公園』でロカルノ国際映画祭金豹賞審査員特別賞受賞。2015年度まで4年間、多摩美術大学映像演劇学科教授。2016年度、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映画学科の学科長を1年のみ務める。2020年公開の『空に住む』が遺作となった。2022年3月21日逝去。

「2023年 『青山真治クロニクルズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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