- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043707065
感想・レビュー・書評
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内田せんせはどうしていつもわたしの思っていることを的確に表現してくださるのだろう、と思っていた。
それは内田せんせが「私の専門家」だったからか〜。
今回は「天風先生の七つの戒め」に唸る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期間限定だなんて、たしかにトピックは古いけど、内容は古びていない。巻末のリーダビリティについてを読んで納得。これまで読んだ著作ではあまり注目してなかったけど恋愛についての考察が今回目立って良かった。
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告白すると、10年ほど前まで自分は、たとえば「日本は世界に誇れる国になるべきだ」なんてことを考える人間だった。
保守とか革新とかイデオロギーといったものに深く興味を持ったことはないけれど、位置的にはかなり保守で、今もそれはさして変わらないのだけれど、ぐらぐらしたのは内田樹先生の本と出会ったから。
「『日本は世界に誇れる国になるべきだ』なんて偉そうに言うけれど、そもそも国って何かなんて考えたことある?」
内田先生はいつも物事を根本に立ち返って考える。だから容易に結論が出ないのだけれど、その思考の過程、有り体に言えば、「のらりくらり」とした感じが癖になる。
そこから、それまで考えもしなかった結論が顕現する。考えもしなかったことなのに、常識的に考えれば確かにそうだと納得してしまう。「目からウロコが落ちる」とはそういうことをいうのだろうと思う。
「日本は世界に誇れる国になるべきだ」などと軽々に口にすべきではないと反省させられる。
それは自分の頭であらゆる知識を総動員して思考した結果、言っているのですか?―
内田先生はいつもそう問うているような気がして、本を読むたびに粛然と襟を正すことになるのである。 -
面白い。
どうして私が村上春樹を受け付けないか、分かった気がした。
内田的春樹の読み方を踏まえて読んだら、もう少しマトモに読めるんだろうか。試したくないけど。
コンテンツは古いけど、今でも面白く読めるのは本当にすごいな。 -
今信頼できる数少ない論客のひとりです。
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樹先生の縦横無尽の切り込みがとても心地よい。
「おじさん」的思考に光あれ!! -
2012/07/13 いつもすっきり