ささやかな永遠のはじまり (角川文庫 も 14-6)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043743063

作品紹介・あらすじ

園田花織は出版社で働く25歳。大手メーカーに勤める営業マンとの結婚も決まり、充実した幸せな毎日を送っていたが、挙式直前、相手が女性問題を抱えていることを知り……切なく狂おしい純愛長編。

感想・レビュー・書評

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  • あの有名なスケコマシの名言が思い出された、これは小説では無いなー⁉️
    園田花織は出版社で編集総務を担当する25歳。新雑誌の創刊準備に迫われながらも、大手電機メーカーに勤める岡島との結婚を控え、公私ともに充実の毎日を過ごしていた。しかし、挙式直前に岡島の女性問題が発覚、絶望のなか花織は別れを決断する。悲しみを忘れるべく仕事に打ち込むなか、花織は新雑誌の編集長、白石の優しさに癒され、そして恋に堕ちていく―。ベストセラー『夜の果てまで』の著者が描く、切なく狂おしい“純愛”傑作長編。

  • 2019#38

  • ヒロイン花織は婚約者の女性問題が許せず婚約解消したのに、自らは既婚者を好きになってしまう。
    矛盾しているようにも思えるけど、婚約者が誠実ではなかったことに気持ちが醒めたのかな?
    その点、白石の方は最後まで花織に対しても、家族に対しても誠実であろうとした。
    そもそも、誠実は人は不倫はしないと思うけど、自分の気持ちをコントロールできないほどの恋に落ちたということなのでしょう。
    二人の恋は、甘くて、苦くて、最後はちょっと切なくなった。

  • 不倫のお話。
    不倫っていいとこ取りで楽しいんだろうなぁ、と思うけど、反面ズルイよなぁとも思う。
    不倫相手はカッコイイところだけ見てればいいけど、結婚して一緒に生活していく相手はそういうわけにいかないし。

    主人公は婚約者の浮気は許せなかったのに、その後に自分が妻子もちの男性と付き合っちゃうんだからホント人間って自分の都合が一番なんだなぁって思う。
    双方良識ありそうな性格っぽいから余計にね。
    個人的には結婚して奥さんや旦那さんがいて、その人を大切に思っていても、他の人に恋することってあるので、不倫を否定はしない。
    でも不倫の結果、略奪に成功してもそういう人は何度でも不倫する可能性があるのでそういう人とは結婚しないほうがいいんじゃないかな〜と思ってます。
    あとこの話、セクシャルな描写が多くて、フケツよっ!とは思わなかったけど、朝っぱらから電車の中で読むのはなんとなく恥ずかしかったよ。。別に誰も覗いてないとは思うけどね。

  • 後半に入るまで面白くなかった。
    ありきたりな話で林真理子あたりが書きそうな話だなぁーと
    思ったりして、なかなか読み進まなくて苦労しながら読んだ。
    最後のあたりはうるっときた部分もあって結果、まぁまぁだったかな。

    ほんと花織は周りの人間に恵まれてるよねぇ。

  • 札幌を舞台とした名作「夜の果てまで」を数年前に
    読んで、こういうリアリティのある作家がいるんだ~、
    と感心して、手に取った2冊めです。

    不倫。

    辛いけど好きなもんは好き。
    止まらない。この想い。

    う~ん、都合のいい女だな、この主人公は。
    男のほうは随分理性的だし。

    出版社勤務ということで身近?なカンジで
    読み進めました。

    不倫だけにラストはもちろんハッピーエンドでは
    ないですが、こういった形の人生を歩む人も
    少なくはないのでしょうね。

    恋をしたい、恋ちらかしたい大人たちに捧げます!

    P.S.読書で不倫するのは罰せられません(笑)

  • 不倫小説なのですが、主人公の男女の考え方が単なる自己陶酔のように思えて共感も感情移入もできません。更に途中からの展開も「こんなに辛いことに対して前向きに向き合ってるんだから、許してあげましょう。そして感動しましょう。」とお膳立てされているようで気に入らない。
    盛田氏の作品にしては珍しく、あまり良い印象を持ちませんでした。

  • 今ひとつ。こういう本に感動できないスレた大人になったのか、と思ったという話を友達にしたら、もともとスレてたのが、そのまま大人になっただけなんじゃないか、と指摘された。

  • 作中の「白石」って、「一文」じゃないよね?

  • ちと冗長

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著者プロフィール

一九五四年、東京生まれ。九〇年『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、九二年『サウダージ』で三島由紀夫賞候補。『ぴあ』の編集者を経て、九六年より作家専業。二〇〇四年に刊行された『夜の果てまで』は三十万部超のべストセラーとなる。著書に『残りの人生で、今日がいちばん若い日』(祥伝社文庫刊)、『いつの日も泉は湧いている』『蜜と唾』など多数。

「2020年 『焼け跡のハイヒール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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