蒼い瞳とニュアージュ 2 完全版 (角川文庫 ま 26-202)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836147

感想・レビュー・書評

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  • 1巻からの続きで読破。千里眼シリーズにも繋がる話もあり面白かった。

  • 今年の初読みですね。
    前作では岬美由紀の下手写しという印象がぬぐえませんでしたが、関係があっての踏襲なんですね。
    まあ、スピンオフ作品としてならいいかもしれません。ちと独立した物語として考えると、主人公他、人物描写・ストーリー展開諸々含めインパクトが弱い感がありますけど...

    今回は精神的にも肉体的にも抜きん出た岬と対照的なキャラとして面白かったようにも思えました。太陽と月ですね。

    ただ、シリーズの何から読んでも良いとか言っていますが、やはり順序前提はあるものと捉えます。

  • DV相談会に現れた頬に無惨な痣のある女性。元臨床心理士の一ノ瀬恵梨香は鋭い観察力で彼女の本当の目的を見抜き、その人生を救う。それが大事件の序章とも知らずに。一方メルセデス・ベンツばかりを狙う盗難事件が相次ぐ。盗難車を追う恵梨香が見たのは、数百台ものヘッドライトで描かれた巨大なスリーポインテッド・スターだった。この愉快犯の狙いは?そして恵梨香を苛む千里眼の記憶とは。

  • 遂に千里眼登場かと思わせておいて…。こんなところで岬美由紀の両親の死の真相が暴かれるとは思わなかった。

  • ベンツがことごとく盗まれて山でまとめて燃やされる事件が発生。それによってエリカが精神的に大きくダメージを受け、そんな中燃やしたひとたちに拉致、脅迫を受けさらに症状が重くなり、動物やものが喋るように。スピード感がありぽんぽん進んでいくのでさらっと読み終わりました。しゃべりだしたときは正直病気というよりメフィストがかかわってるのかと思うほどでした。宇崎くんとくっついてくれたらと思うところがちらほら。幸せになってほしいです。

  • 医大定期診察に持っていき読了。元臨床心理士の一ノ瀬恵梨香が巻き込まれたメルセデス・ベンツばかりを狙う盗難事件。恵梨香を苛む千里眼の記憶。。。『千里眼シリーズ』で気になっていた、一ノ瀬恵梨香と岬美由紀の絡みがわかる。深田恭子が表紙になっているが恵梨香のイメージが違った。女優ではないがギャル曽根をイメージしていた。と岬美由紀の絡みがわかる。

  • 恵梨香の視点で書かれているが、美由紀の両親の事故の真相がわかる。臨床心理士を辞めて心理相談員になった恵梨香。事件に巻き込まれ、パニックから動物の声が聞こえるドリトル症候群となってしまう。事件を解決した後、療養のために萩原県に住むことになる。そして千里眼の10巻に続く・・・

  • ここから「千里眼とニュアージュ」につながります。

  • 「蒼い瞳とニュアージュ」と「千里眼とニュアージュ」の間の作品になります。
    私は先に千里眼を読んでいましたが、違和感なく読めました。
    観ていないのですが、映像化されていたらしく、写真が数枚載っています。
    さりげなくネタバレのあの子。。。
    ま、可愛いから許しちゃいます!

  •  臨床心理士の資格は返上したものの、心理相談員として人の悩みを聞く仕事は続けていた恵梨香。しかしある日、相談を解決するために現場へ行った帰り、愛車のベンツを盗まれてしまう。聞けば今、都内では同じようにベンツがあちこちで盗まれているという。盗まれたベンツがある場所に集められているという情報を内閣情報調査室の宇崎俊一から仕入れた恵梨香は、いてもたってもいられずその現場にも同行するが、なんとベンツは大爆発、そして怪我を負った恵梨香は救急車で搬送される。そして搬送先の医師は怪しげに微笑みながら言った――「お目にかかれて光栄だよ、千里眼」。

     千里眼=岬美由紀と間違えて拉致されたということで、岬美由紀の名前は何回か出てくるものの、本人が登場したり、恵梨香と接触したりすることはない。どうやらこの出来事は岬がアル=ベベイルの事件がらみでイラクへ飛んでいる間の出来事らしいので、時系列的には「千里眼 トランス・オブ・ウォー」と同時期ということになるらしい。恵梨香が岬美由紀をある程度模写しているという事実はあるようだが、やはり岬とは違い、かなり危なっかしい彼女。今回は彼女自身がPTSDやかなり重篤な精神状態におかれてしまう。”ドリトル現象”なるもので動物や物と会話する中で事件を解決していくのだが、やはりその突飛な症状ゆえ、リアリティがあまり感じられない。「半側空間無視」という病気も、なかなか理解するのは難しいよねぇ。おまけに、恵梨香の精神病自己治癒って・・・。そんなこと可能なの!?

     今まで一貫して小学館文庫版を読んできたのだが、今作に関しては小学館文庫版が存在しないので、角川文庫版を読んだ。小学館文庫版では岬美由紀の両親の乗った車が恵梨香宅に突っ込んで恵梨香の両親が死亡したことになっていたが、角川文庫版では恵梨香の両親は一家心中を図り死亡。そのあと一人暮らしをしていた恵梨香のアパートに岬の両親の車が突っ込んだことになっている。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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