- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043854028
感想・レビュー・書評
-
悲しい結末になることがわかっている展開なのに、すっきりとした読了感。もし自分が美丘の立場だったらこんなに最後まで輝かしく生きていけないなと思いました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
涙でぐしゃぐしゃになった。明日は確実に目が腫れる。
美丘の精一杯生きる姿とそれを支える太一に本当に勇気をもらえる。もっと精一杯生きていきたいと思った。
2人のドラマチックな生活に溢れる一つひとつの振る舞いが、優しくて温かくて、自分とも重ね合わせて、心がじんわりとした。 -
一つの作品として楽しむには
めちゃくちゃ良かったけど、
最近フェミニズムや男女差についての知識を
得る中で、やはり物語の中で輝きながらも死んでしまうのは、若い女の子が多いなぁ、と。
単純に感動出来ずに、感情がぐちゃぐちゃになったけど、それも含めて読んでよかったと思える作品でした。 -
風景描写の書き方がすごいロマンチック
-
人物描写がとても魅力的な本だった。美丘以外は主人公も含め凡庸で、特に直美なんて空気レベルで数合わせのようで可哀想だが、美丘は確かにいきいきとしており頁を進めるごとに彼女に惹かれていく太一に共感できる。
あらすじは、美丘に太一が惹かれていき交際を始めるも、彼女は不治の病に侵されているというありきたりなもの。しかし、ありきたりな設定でこそ著者の力量が試されるもの。結末は予想できても涙が溢れた。戸田恵梨香が出てた若年性アルツハイマーのドラマを観ていた時も感じたが、どんどん自分が自分でなくなっていく恐怖は計り知れない。ちゃんと約束を果たした太一の深い愛情に胸を打たれた。 -
主人公のぼくは大学2年生の橋本太一、ある日峰岸美丘という自由奔放な女性に出逢う。太一は麻理という誰が見ても素敵だと思うであろう女性とつきあってみて、はじめて美丘へ抱く恋心に気づく…。太一は麻理に別れを告げ美丘と結ばれるが、子供のころ交通事故で移植手術を受けたことにより、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症する可能性がある…もし発症した場合は脳がスポンジのようになり歩行障害からはじまり記憶障害、日常生活が送れなくなり、最期には食事もとれず息もすることもできなくなるという…。どうあろうとも2人でこれからも過ごしていこうと決意したが、不幸にも美丘が発症してしまう…。
「…生きていることは奇跡で永遠に続くものではない。…命には終わりがあるって頭ではわかっている。でも心と身体の底から限界を感じているのはわたしだけ。…この世界ってきれいだね。」この美丘の言葉…美丘だからこその感じ方なんでしょうね!
美丘を支える太一が健気で献身的…美丘も当たり前なんだけれど発症前と発症後では全く違う印象が異なる…ラストが切なすぎて、心が震えました(泣けはしなかったけど)…。 -
ドラマを見ないで小説を読みました。
途中から感動系だと分かって、泣かないようにしてたけど、最後は泣いてしまった。
愛する人が亡くなるのは辛い。
途中の喧嘩でサラリーマンをボコボコにした復讐で殺されるのかな?と思ったら普通に病気か。
愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。
相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。
いい言葉だなぁ。
全ての愛する人がいる人に読んでほしい。 -
今、思い出、未来の全てを大切にしようと思わせてくれるお話でした。