十三の呪 死相学探偵1 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 984
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043902019

感想・レビュー・書評

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  • 死相学探偵シリーズ第一作目。刀城言耶シリーズとは違い、閉鎖的な村のおどろおどろしい雰囲気は漂っていないが、本格ミステリとしての完成度は刀城言耶シリーズに引けを取らない。また、所々に入る恐怖描写はとても怖かった。呪の謎は解くことができたが、犯人を当てることはできなかった。また、東城雅哉、神々櫛村など、刀城言耶シリーズの名前も出てきた。

  • 短編作品が集まった、いわゆる短編集のミステリーをよく見かけますが、この本は、一冊で一つの話が終わります。なので、常に続きが気になる状態で、ワクワクして読むことができました。三津田さんの他の本も、読んでみたいと思える作品でした。

  • 三津田信三作品を読むのはこれで2作め。
    まだ刀城言耶シリーズは読んでないが、多分三津田作品の中では割とライトなシリーズなのではないか。

    うーん、三津田作品にも言えるが私は本当にことごとく女性キャラが好きじゃない。(誰の作品でも)
    ちゃんとオチがあったとしてもなんでか性格にイラっとしてしまって……。
    今まで好きな女性キャラっていただろうか……思い出せない。

    それはいいとして、死相学探偵、面白い設定。
    途中のおばあちゃん、愛染様との会話もテンポが良くクスリとくる。
    しかし、ちゃんとぞくりとさせるところもある。
    メリハリがいいのかもしれない。
    また登場人物の過去の話も今後出てくるんじゃないかと勝手に思っている。
    最後に登場した猫、僕の存在もどう影響してくるのか楽しみ。

  • 表紙に惹かれて手に取ってみました。死相でどう事件を解決するのか…と思っていたけれど、おもしろかったです。

  • 刀城言耶シリーズとは違ってお手軽な感じでした。そこまでガチな民俗学要素がなかったせいかもしれません。そうは言っても、怪奇現象の描写は相変わらず鳥肌ものでした。

    死相が見える体質のせいで人見知りで無愛想でぶっきらぼうな俊一郎ですが、探偵役を楽しんだり猫を可愛がったり、垣間見える人間性に萌えました。続刊も楽しみ。

  • ホラーという程、怖くないです。
    〈死〉は不気味で気持ち悪いですが、眠れなくなるほどの
    怖さは感じませんでした。
    俊一郎がのほほんとしているからなのか?
    丁度いい怖さというか、オドロオドロしくなく、妙にさわやかな感じです。

  • 重厚なおどろおどろしい話を期待して読んだら、肩すかしをくったが、
    話のテンポが良くて一気読み。
    次々に謎を解決していくと思いきや、一向に解決されず、
    ストレスがたまる。
    でもまあ面白いっす。

  • 新シリーズ? 「1」ってことは続きそうですね。かなり期待大ですよ。
    ホラー文庫のレーベルなので、完全にホラーだという認識で読みました。確かに、ホラーです。まちがいなく呪術ホラーです。怪奇現象、迫り来る死、呪われた一族、死視の情景、と恐怖の効果は充分。
    だけど。タイトルに「探偵」とあるとおり、ミステリでもあるのです。真相は「呪い」であって、そこにトリックがあるなどというものではないけど。当然呪いにおいても「犯人」は存在するわけだし、怪奇現象と死の法則性の解明においては完全に「謎解き」ですよ! なるほどー。ミスリードにもうまくやられました。読み応えばっちし。

  • 家に起こる奇怪な事件の数々。それを解決するように依頼されたのは開設して間もない探偵のお話。主人公と祖母のやりとりが、面白い。血生臭くないし、それほどグロクないから、面白く読めた。次回も期待。

著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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