歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043940011

感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品も気がつけば6冊目の読了です。

    十代から六十代まで24人の恋の物語。

    まだまだ無知故に登場人物の中に知らない女性もいましたが、個人的にはクリスティー、エカテリーナ二世、ヴィクトリア女王、エリザベス一世は興味深く読むことが出来ました。

    中世ヨーロッパの女性たちが印象に残っているのは「怖い絵」をはじめとする著者の作品を手にしてきたからだと思います。

    今でいう中学生位の年頃で嫁ぐことが当たり前だった時代。

    娘を持つ父親としては淋しい気持ちにもなりますが、今とは平均年齢も医療体制も違った時代、子孫を残し家(系譜)を守ることを考えるとこれも仕方がないことなのでしょう。


    説明
    内容紹介
    才女たちの、激しくてやがて哀しき恋

    夫と子を捨ててヴァーグナーに走ったコージマのその後。自作を髣髴とさせる失踪事件を起こしたアガサ・クリスティ。三百人もの愛人がいるといわれたエカテリーナ二世。歴史に名だたる女たちの壮絶な恋物語。
    内容(「BOOK」データベースより)
    女性初のノーベル賞受賞者、マリー・キュリーが18歳のときに落ちた許されない恋。夫と子を捨て、27歳でワーグナーに走ったコージマのその後。愛人300人といわれたエカテリーナ2世が、45歳にして初めて出会った真実の恋。66歳のマルグリット・デュラスを復活させた、27歳の青年の献身的愛。古今東西、歴史に名を残す女性たちが織り成す、さまざまな恋の形。圧倒され、やがて切なさが胸に迫る歴史エッセイ。
    著者について
    ●中野 京子:早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史。著書に『怖い絵』『怖い絵2』(朝日出版社)『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』(光文社新書)など。訳書にシュテファン・ツヴァイク『マリー・アントワネット』(角川文庫)などがある。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    中野/京子
    早稲田大学講師。ドイツ文学、西洋文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 女性の年齢別に、その激しい恋愛をさらりと描いていく、歴史エッセイ。
    さらりとした語り口で、薬にも毒にもならず。
    もっと歴史人物についての知識を得てからの本だな。

  • 「人生の節目に訪れた恋」という視点から、歴史に名が残る様々な女性たちを描いた列伝風の作品。一人一人のエピソードは短いが、恋のエネルギーには圧倒される。みんな、それぞれの人生を精一杯生き抜いたんだなあ…。

  • けっこう期待して読んだんですが、あっさり系で、ちょっと物足りない感じでした。
    渋澤 龍彦の「世界悪女物語」なんかは、けっこう楽しく読んだので、作者が女性だからかとも思います。
    また、「歴史が語る」という題名なのですが、あんまり歴史に関係のある感じではなかったからかもしれません。
    でも、マルグリット・デュラスの話とか、アガサ・クリスティーの話とかは、けっこう好きなので、基本的に、わたしが知っている人の話でないと楽しめてないだけかもしれません。

    年齢別に分類してあるせいもあるのですが、後半は、権力を極めた女性が、若い男と……というのが多かった気もします。しかも、女性は、たいして美しくなかった……という話が多かった気が。
    このあたりに、作者の好みを見てしまうのは、けっこう意地悪な読み方かもしれません。

    「愛人 ラマン」が、70歳の時の作品だというのが、本当にビックリしました。それを知っただけでも、価値はあったかも。

  • ちょっことした時間にちょこっと読むのに最適。

著者プロフィール

早稲田大学、明治大学、洗足学園大学で非常勤講師。専攻は19世紀ドイツ文学、オペラ、バロック美術。日本ペンクラブ会員。著書に『情熱の女流「昆虫画家」——メーリアン』(講談社)、『恋に死す』(清流出版社)、『かくも罪深きオペラ』『紙幣は語る』(洋泉社)、『オペラで楽しむ名作文学』(さえら書房)など。訳書に『巨匠のデッサンシリーズ——ゴヤ』(岩崎美術社)、『訴えてやる!——ドイツ隣人間訴訟戦争』(未来社)など。

「2003年 『オペラの18世紀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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