仏教語源散策 (角川ソフィア文庫)

著者 :
制作 : 中村 元 
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044003005

作品紹介・あらすじ

上品・下品、卍字、供養、卒都婆、舎利、荼毘などの仏教語から、
我慢、人間、馬鹿、利益、出世など、仏の教えと縁をもつ意外な日常語まで――。
語源という視点からわたしたちの生活や思考、感情の深層に分け入るとき、
日本文化を裏打ちする仏教的世界観が浮かび上がる。
名著『佛教語大辞典』を編纂した第一線の仏教学者らが集い、
インド・中国・日本の多様な仏典を参照しつつも「肩のこらぬよう」執筆された仏教への道案内。

感想・レビュー・書評

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  •  仏教用語を語源に持つ身近なことばの、仏教用語としての語源、日常語としての意味になっているのかの経緯を探っている。サンスクリット語の音訳、漢訳という説明で終わらずに、サンスクリット語としての意味合い、それがどのように漢訳され、そして我が国に受入れられたかが詳細に説明されている。その上で仏教用語としての起源となる神話にも触れており、かなり充実した内容となっていた。

  • こういう拾い読みできるのは、意外と好き。時代も変わり、若い頃に読んだものと、引っ張り方がちょいと違うところもあったりするけれど、現代の感覚での読み方も面白い。語源とついているだけあって、確認にももってこいかな?

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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