- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044005818
作品紹介・あらすじ
侍女になりたくなかった紫式部が中宮の侍女となった理由、宮中の人付き合いの難しさ、主人中宮彰子への賛嘆、ライバル清少納言への批判……。『源氏物語』の時代の宮廷生活、執筆動機がわかる!
感想・レビュー・書評
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凄い人だわ
紫式部ひとり語り 山本淳子:文庫 | KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321912000059/ -
大河ドラマを見ていて本書を手に取りました。
読み始めたばかりですが星5つつけました。
少しずつ読み進めているので、毎日本を開くのが楽しみです。
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例によって大河ドラマの影響で読んでいます。紫式部さんの内なる思いが肉声で聴こえてきそうなほどリアルな描写でスイスイ内容が入ってきました。肉声というか吉高由里子さんのお声で再現されてしまっていますが。笑 それはそれでまたドラマを楽しめるのでぜんぜん良しとします。
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京都への旅のお供にと、Kindleへ。
著者がTVでコメントされていた方、というだけで中身を確認せずに選んだにも関わらず、大正解でした。
現代語に訳された「ひとり語り」というだけでなく、原文があるおかげで(ドラマのシーンと相まって)千年の時を越え、今語りかけているよう、いや、自分が平安の「世」に誘われているよう。
若き日に円地文子訳の「源氏物語」を読み、定年を機に、今度は原文で読み始めたところ。
特に、彰子のお産の箇所は興味深く、女子校ならば、是非この部分をテキストに!などとも思いました。「紫式部日記」もいつか読めるかなぁ。 -
タイトル通り、紫式部が己を語る。
あいかわらず、陰険なひと。
その辺りのキャラがぶれんなあ(笑)
あと、作者が彰子贔屓の先生なので
後半はそれ推し。
素晴らしい上司に出会えた幸せは
今も昔も変わらない。 -
大河ドラマ「光る君へ」に触発されて読みだした本。紫式部って源氏物語の作者であることは知っているもののそれ以外のことは意外と知らなかった。
源氏物語を書きだしたきっかけは、夫、藤原宣孝が突然になくなり、その後、物語を書くという作業を通じて、自らを昇華させていったという所なのかな。
初めは、雨夜の品定めといった一編を収録している「箒木」、「空蝉」、「夕顔」の三帖から物語は始まったそうだ。その後、「桐壺」の巻やいろいろな物語を書き足していって源氏物語が完成していく。その間、物語の成立には、藤原道長などの援助もあったようだ。
読んでいていると、結構他の女房達の批評が乗っているが、特に清少納言などについての人物評は手厳しい。かなり口で言えない分、書くことで発散する人だったのだろうかとも思う。
一条天皇の皇后で、紫式部がつかえていた上東門院藤原彰子が徐々に人間として成長していく様を描いている所がまたいいなあ。
注目は、道長との関係。昔、読んだ北山茂夫氏の「藤原道長」では、関係があったという記述があった記憶があるが、実際はどうだろう。この人の性格を見ているとmそういう危ない橋は渡らなそうだし、召人のような関係は好まなさそうだから、ない様な気がするのだが、どうだろう。
「紫式部日記」や歌集の「紫式部集」の成立の事情にも触れている。この人は、根っからの作家のような気がする。こういう人は、これまでの文学史上居たのだろうか?
紫式部とはどんな人だったのか、その生涯、述作などを知るための入門書としてはちょうどいい本だと思う。 -
2024大河への助走⑥
形見の話が印象に残った。
読んだのは文庫じゃないやつなんだけど出てこない…。
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先に読んだ小説のこともあってか少々内容が当然ですが被るけど、フィクションばかりではなく紫式部式部日記と紫式部集の引用が途中に組まれ、
よりリアル感ありました。ひとり語りという独白なのが作者の言われるように小説のようで全く違うと思いました。ここでも源氏物語の登場人物の投影の事が描かれていますが、特に印象に残ったのは召人。源氏物語を読んだ時今まで主人公に愛された女君にしか注意が行かなかったけど、その女君に隠れた召人の存在はいたわけで、そういったことも書かれていたことに気がつきました。でも当時は儀礼的部分もあって、現代の常識ではわかり得ないので難しいなと思いました。
そうです、myjstyleさんが背中を押してくださいました。
読めてよかったです。
ありがとう...
そうです、myjstyleさんが背中を押してくださいました。
読めてよかったです。
ありがとうございました。
文庫は、2011年刊行の単行本を改筆・改題したものらしいので、ちょっぴり内容に変更箇所はあるかもしれません。
一条天皇は罪作りですね。
どうもこの場面に涙腺が緩んでしまうのです……
なるほど!「源氏迷」ですか!
myjstyleさんの「源氏迷」関連のレビュー(もちろん他のレビューもです)が、これからも読めたら嬉しいです。
わたしは「源氏物語」も気になるし、どうしても一条、定子、彰子のあの時代のこともとても気になります。
うわー、読みたいです!面白そう!
横からすみませんが、私も紫式部のじっとりした腹黒さ(言い得て妙!!まさにこれ笑...
うわー、読みたいです!面白そう!
横からすみませんが、私も紫式部のじっとりした腹黒さ(言い得て妙!!まさにこれ笑)がちょっと好きになれません(笑)
でもたぶん、平安時代は清少納言みたいなタイプの方の方が珍しかったのでしょうね。そして、このじっとりした腹黒さがあるからこその源氏物語の誕生だったのだろうなとも。
文庫本出ているのですねー、これは手にとってみなければ!素敵なレビューをありがとうございました。
コメントありがとうございます!
山本淳子さんの著書は、どれも面白いですね(*^^*)
今回は、紫式部目線...
コメントありがとうございます!
山本淳子さんの著書は、どれも面白いですね(*^^*)
今回は、紫式部目線でしたが……うーん、じっとり腹黒かった 笑
先に清少納言側の著書を読んだから、特に思っちゃうのでしょうかね。
彰子に関しては、やっぱり素敵な女性だなと思いました。
あの一条天皇の辞世の歌ですが、「源氏物語」にもよく似た歌があったなんて、びっくりしました。
実はワタクシ恥ずかしながら、源氏物語を最初から最後までちゃんと読んでないのです……
紫式部はうーん……ですが、源氏物語はやっぱり素晴らしい物語だと思うので、じっくりと読んでみようと思ってます!