失はれる物語 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.76
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本棚登録 : 16816
感想 : 1439
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044253066

感想・レビュー・書評

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  • なんで皆の評価ぎ5じゃないんだ!?びっくりしたぜ。これだからおんなじ人間同士仲良くなれないんだなぁ

    • thehinoさん
      そう思うときありますよね!!(圧)
      そう思うときありますよね!!(圧)
      2024/05/04
  • p.245 『しあわせは子猫のかたち』
    "わたしは殺されたけど、この世界が好きだよ。どうしようもないくらい、愛している。だからきみに、この世界を嫌いになってほしくない。今ここで、きみに言いたい。同封した写真を見て。きみはいい顔している。際限なく広がるこの美しい世界の、きみだってその一部なんだ。わたしが心から好きになったものの一つじゃないか。"

    『マリアの指』が1番好き

  • 短編集。
    ちょっとコミカルなものから重ためのミステリまでさまざま

    表題作、失はれる物語は…良い話なのかもだけど怖かった。

    手を握る泥棒の物語、が話のオチ的には好き

  •  単行本を持っているので、今回初めて文庫版を読了。『ウソカノ』と『ぼくの賢いパンツくん』は初めまして。
     白乙一さん作品の短編集。表題作がたまらなく辛い。『Calling You』『傷』で感じた胸を掻きむしりたくなるような切なさを、『手を握る泥棒の物語』と『しあわせは子猫のかたち』で癒してくれる並びが最高なので、個人的には単行本がおすすめ。悪くはないが、他の作品に収録できなかったんだろうか。
     特に『傷』のアサトの心の傷と、主人公との友情には泣かされる。乙一さんはやはり短編集の名手。

  • 表題作を含む8作を収録した短編集。 どこか傷つき、孤独で、人と向き合うことに臆病な人物が登場し、 痛みと悲しみを伴うお話が多いけれど、 残酷さや痛みの中にも、 優しさやあたたかさ、美しさを感じられました。 乙一さんが紡ぐ様々な物語に触れられる一冊です。

  • 確かに、世の中絶望したくなるようなことはたくさんある。
    自分に目や耳がくっついていなければ、
    どんなにいいだろつと思ったこともある。
    でも、泣きたくなるくらい綺麗なものだってたくさんこの世にはあった。
    胸が締め付けられるくらい素晴らしいものを、わたしはみてきた。
    ーしあわせは子猫のかたち

  • 「calling you」は、強烈なインパクトがあった。多分初めて読んだのは20年位前なのに、未だに「あれはよかったなぁ」と思う。すごくわくわくした。文章がこんなにもわくわくさせてくれるものなのだと初めて感じさせてくれたのはこの物語だったと思う。序盤から、私にはすごく惹かれる設定だったのだろう。そんなことあったらいいなぁ、楽しそうだなぁ、と引き込まれて、真似してみたり。そんなことは起こらないとわかっていつつも(笑)展開的に最初から最後までずっと良かったかというと、やはり辛い部分もある物語で…そこは辛いとしても。最終的には素敵な終わり方に持っていってくれる乙一さんの作るこういう物語がすごく好き。この物語は、私が小説を好きになったきっかけとも言える。

  • GOTHも相当面白かったけど、コレもそれに並ぶくらい面白かった。
    ミステリ短編集らしくそれぞれにどんでん返しの爽快感があるのは前提として、切ないけど救いのある物語自体の面白さもしっかりとあるので読んで良かったと思う。
    作品名の「失はれる」が旧仮名遣いなのは「晴れる」と掛かっているというAmazonのレビューを見て素晴らしい解釈だなあと思った。
    オススメは、しあわせは子猫のかたちと、マリアの指という作品。

  • ウソカノ、好きだなこういう話。

  • 失はれる物語

    蟠りが残るような締め方、感情の板挟みになっている描写が印象的でした。

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著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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