彩雲国物語 黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫 46-18)

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  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044499181

感想・レビュー・書評

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  • 静蘭、燕青、邵可のそれぞれの過去を描いた外伝短編集。

    カバーイラスト・本文イラスト / 由羅 カイリ
    デザイン / 角川書店装丁室

  • 劉輝の父、覇王・〓(せん)華の時代。愛憎渦巻く朝廷で、必死に生き抜く第二公子・清苑を搦め捕った陰謀とは!?(「鈴蘭の咲く頃に」)秀麗を支える天下無敵の二人組、燕青と静蘭。交わるはずのなかった彼らの運命が交錯した夏を描く鮮烈な中編(「空の青、風の呼ぶ声」)ほか、秀麗の父・邵可と母・薔君の宿命の出会いと命がけの求婚を描く、著者渾身の書き下ろしを収録!!すべての物語が現在につながる、究極&珠玉の外伝集。

  • ■18■外伝

  • 外伝第4弾。
    静蘭と燕青と卲可の若かりし頃の話の3本立てです。

    静蘭が清苑公子だった頃の劉輝との出会いや、その後流罪にされて燕青との出会いが、今の静蘭を作っていると納得できるエピソードとなってます。
    静蘭の「一番」が、なぜ秀麗でなく劉輝なのか。なぜ燕青だけにはあんなに気を許してるのか、が解る外伝です。(タンタンの前で静蘭が素を見せるのは、タンタンの能力で静蘭が完全に気を許しているわけではない)

    静蘭関係の2本がよかったからか、卲可のエピソードはイマイチ。
    黒狼時代の薔薇姫との出会いから結婚までの話。卲可が薔薇姫に一目ぼれしたのも、薔薇姫が卲可に好意を抱いていたのも解りますが、なにが決定打になって命がけの求婚になったのか良く分りません。一目ぼれが決定打か?
    見るべきは若々しい卲可かなぁ。今の卲可って精神的に霄太師(外見年齢)くらいでもおかしくないし。

  • 燕青とパパがカッコイイです///

  • 普通に書いたらシリアスで重たい話になる筈が、物語のカラーを損なわず、合い間に笑いが入って、あまり深刻にならずに済みました。が、やはり皆、持っている過去がヘビーだ…。
    燕青とその兄の後日談が好きです。

  • 外伝4作目

  • 静蘭の空白時代が、この外伝4冊目にて判明します。
    どんな公子時代を送り、追放され邵可に拾われるまで、どのような生き方をしていたのか・・・。

  • 政治に興味を持てるようになれる(かもしれない)ライトノベル。
    主人公の性格のおかげか、読後感はだいたい気持ちよいものになるので、常に期待しています。

    歳のいった男が読んでも大丈夫なお話だと思います。

    今回は分厚い。
    短編集。
    かなり過去の話らしい。
    前半は静蘭が子どもの頃の話。
    怖い怖いと噂の先王のお茶目な部分も見れたりします。
    完璧な鴛洵じっちゃんの楽しいところも見られます。
    そして先王がなぜ比較的若くして死んだのかも。

    燕青の「師匠」も姿を見せてくれました。

    この巻は外伝的な短編集だけど、とても大事な巻でしょう。
    ずっと姿は垣間見えていたけど、くわしいことはわかっていなかった「薔薇姫」の物語がはっきり描かれているし。
    すべてのはじまりはここなのだから。

    そして旧知の間柄だったらしい静蘭と燕青の過去。本編でも想像できる程度には触れられてはいましたが。
    なぜ静蘭は静蘭になったのかという話とともに。

    ともあれ、胸のつかえがおりたような気分になれる巻でもありました。

    あとがきによるともうすぐ最終章だそうです。
    その前に読めて良かったでしょう。(2010年03月12日読了)

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著者プロフィール

茨城県生まれ。2002年10月「彩雲国綺譚」で第1回ビーンズ小説賞の読者賞・奨励賞をダブル受賞。03年11月、受賞作をもとに改稿執筆した『彩雲国物語 はじまりの風は紅く』で作家デビュー。同シリーズは11年7月に本編が完結し、累計650万部を超える大ヒット作となる。他の著作に「レアリア」シリーズ、『エンド オブ スカイ』がある。

「2023年 『彩雲国物語 十六、 蒼き迷宮の巫女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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