- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046001665
作品紹介・あらすじ
「一橋大」の問題は東大よりも面白い!?最難関大の入試問題で、使える歴史が身につく!!
感想・レビュー・書評
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東大日本史でおなじみの作者の「戦後史」版。近現代史を中心に出題するので有名な一橋大学の日本史を解いていく。戦後史は高校では(日本史Bだと特に)あまり時間が割かれないという問題があるが、受験勉強をやるのならここまで徹底して勉強しなければダメなのか(汗)と思った。一橋大日本史のハードルの高さには驚かされる。詳細→
http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou29804.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学校教育において、わりかし端折られやすい現代史について問題を通して解説されている一冊。あらゆる面や立場が複雑に絡み合って現在の日本を構成していることがわかる。
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予備校講師が母校一橋大学の日本史の入試問題を題材に一般紙向けの連載に書いたものを新書にまとめた本。
近現代史に重きをおく母校の入試。一通りの入試勉強を終えた後、参考書じゃなくて、昭和史の新書とかを読んでいたよなとかも思い出したり。経済史の先生とかがいるから、近現代史が多いんだろうなと思っていましたが、今を語るには、当然知っていなければならない時代。理解していないと安保法なんて批判も出来ません。
歴史は流転す。筆者も「歴史とは古来、平時において乱世を忘れぬよう治乱興亡の跡を明らかに書き留めておくこと」と「おわりに」のところで書いています。
「勅令の定るところにより」と政府に権限を委ねていた戦前の国家総動員法の国会審議の中で、野次と謝罪のエピソードが書かれていて、まるで、今年の出来事かと錯覚もしてしまったりも。
私が受験した際の問題も取り上げられていて、かすかに覚えていたキーワードの総評と春闘が正しかったとわかり、ちょっと安心です。 -
○東進ハイスクール講師の相澤氏の著作。
○「東大日本史」シリーズ(?)の3作目。本作は、一橋大学の入試問題をベースに、”戦後史”にテーマを絞った作品。
○前作同様、解説が適確で面白く、あっという間に読めてしまった。特に戦後史は、学校でもさらっとやってしまった気がしており、出来事や条約などの名称は覚えていても、具体的な内容や意味については、ほとんど覚えていなかった。本作の様に整理して勉強すれば、きっと楽しく覚えられたのかと思う。
○著者の言うように、再読してみたい。 -
≪目次≫
第1部 占領下の日本
第1章 日本国憲法は「押しつけ」なのか?
第2章 冷戦は日本にどのような影響を与えたのか?
第3章 サンフランシスコ講和条約をめぐる争点とは?
第4章 財閥解体は成功したのか?
第2部 保守政権の誕生
第5章 自由民主党の結成理念とは?
第6章 安保闘争はなぜ盛り上がりを見せたのか?
第3部 高度成長期の内政と外交
第7章 高度経済成長が達成できたのはなぜか?
第8章 沖縄返還の背景にあったものは?
第9章 田中角栄内閣が掲げた内外の政策とは?
補講 「戦時体制」から「戦後体制」へ
≪内容≫
『ディープな日本史』の相澤さんの新著。どちらかというとこちらの方を書きたかったのかな?と思います。いろいろと示唆に富む内容です。
あとがきにあるように、「歴史学は実学」であるべきですし、「一橋大学の日本史試験」は難問でも悪問でもないと思います。よく練られた問題です。現代日本に様々な問題が積み上がり、その理由を問うている。それだけです。