ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書

  • KADOKAWA/中経出版
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本棚登録 : 68
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046005892

作品紹介・あらすじ

本書は、大手総合スーパー、コンビニ、ドラッグストア、オンライン通販など、ライバルたちとの激しい競争にさらされながらも、地元の顧客に愛されるお店を目指して生き残りをはかる、老舗食品スーパーの物語です。目指すは100年続く企業であり、地域に愛されるオンリーワンの食品スーパー。そのために必要なこと、それは透明な時代に生き残るための抜本的なサービス改革「ソーシャルシフト」でした。
ソーシャルメディアでの炎上事件をきっかけに、生活者と真っ正面から向き合わざるを得なくなった地方の食品スーパー「ハッピーマーケット」。明らかになったのは、顧客の声と上司の意見が180度異なること。利益や規模を追求するあまり、生活者よりも組織の論理を優先させる硬直化した縦割り組織の問題が浮き彫りになったのです。
ソーシャルメディア時代に必須となるソーシャルシフトのエッセンスを、ストーリー形式でわかりやすく解説した一冊です。(著者より)

感想・レビュー・書評

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  • 斉藤徹氏の名著「ソーシャルシフト」、「BEソーシャル」が読みやすく小説仕立てになって登場ですが、ループスコミュニケーションさんは実際に北関東を地盤とする東証一部上場企業、食品スーパーカスミのソーシャルシフトのコンサルを行っているので、その実務記録と言っても良いだろう、とても臨場感の溢れる物語のなかで数々の問題にぶつかりながらそれを解決するところが生き生きと描き出されている。本書では、ソーシャルメディアの活用から現場への権限委譲までですが、続編の本部改革から価値観の共有にも期待したい。それにしても中経出版さんは良いビジネス書を連発してますね♪

  • ストーリ-仕立てのビジネス書で非常に良い見やすい内容に仕上がっています。主人公も完璧な能力を有する人間ではないところに親しみを感じますし、ストーリーを通じて成長する姿が描かれています。
    SNSを活用し組織内外をつなげてゆく取り組みを中心にストーリーが進みますが、自らの立場に引き寄せて考えると自分のいる職場がこの本に登場する店舗のようにメンバー間の共創が盛り上がるとよいなと感じながら読んでいました。実際にはなかなか難しいですが・・・。

  • これまでソーシャルメディアを導入していなかった食品スーパーが炎上事件をきっかけに、ソーシャルメディア活用や自律的な店舗改革に取り組む様子が描かれています。

    『7つの習慣』『オープンリーダーシップ』とソーシャルシフトの関係に触れました。

    ブログでの書評:
    http://www.yoshihirokawano.com/2015/03/social-shift.html

  • ソーシャルシフトが求めているのは
    かつてからよく言われている【皆経営者主義】に近いところがあるように感じる。

    経営者からすれば、こんなに心強いことはない。
    管理者からすれば、こんなに自己研鑚が求められることはない。
    従業員からすれば、こんなに働きがいがある職場はない。

    ただしこういう価値観に合致している人であれば、の話。

    でもいまは目の前には変わる機会と
    変わるための選択肢が提示されるだけ。
    (あることすら気づかない人もいる)

    選択するのは人事部門であり経営陣。
    決断するのは経営者の仕事。
    そこはそれぞれの価値観で決断すればいいだけの話。

    「これをやったらどうなるだろう」

    シミュレーションに不安があることも
    シミュレーションに期待を寄せることもある。
    いずれにせよ先が見えない不安な世界に対して
    どうするか決断するのが経営者の仕事。

    そういう意味では選択肢のひとつとして
    この本を読んで、自分たちの組織に
    想いをはせてみるのはとてもいいと思う。

  • 編集協力しました。

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著者プロフィール

さいとう・とおる
1958年生まれ。1982年西武百貨店入社。
流通産業研究所、パルコを経て
1997年大手広告会社入社。
現在、研究部門で生活者・トレンド研究、消費・流通などの
分析を行っている。
著書『吉祥寺が『いま一番住みたい街』になった理由』、
編著書『超高齢社会マーケティング』ほか。

「2017年 『ショッピングモールの社会史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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