本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (743ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046010186
作品紹介・あらすじ
ほとんどの合戦に勝利し、天下統一をほぼ成し遂げた織田信長。戦略や戦術以外に、他の名将には無い「軍事的カリスマ性」が、その勝敗を決めた鍵ではないかと仮定し、その真偽を「評伝」スタイルをとりつつ検証する。
感想・レビュー・書評
-
「軍事カリスマ」という縦糸を通すことで、かなり長い文章でありながら読みやすい構成になっている。
ただし、筆者も言う通り、時代ごとに割かれる分量に大幅な偏りがあり、しかもそれが最も古い時代に重心が置かれていることがやや残念。天下統一事業に乗り出してからの軍事政策などの記述がもうすこしあれば良かった。
軍事カリスマという観点から通したために、逆にその視点に頼りすぎ、信長の求心力や他者との比較優位性についての考察が不足しているようにも感じた。読みやすさの点からは致し方ないかもしれないが。
しかし、これまでの信長に関する研究をまとめ、そのそれぞれに批判を加え、もっとも合理的と考えるものを採用していく方法論は評価したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示